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第3日目 福州→西安

5:00 起床。何処でも、いつでも早起きですなぁ。

年なんですわぁ。

シャワー、その後、少々読書。

私の海外必携は東海林さだお。

ドライな環境で、B級ニッポンの重箱の隅話で潤います。

7:15 朝食。笑っちゃうくらい貧相な中華バイキング。

寒々としたメインダイニングでスタッフの私語の響く中、不味い、ヌルイ、種類少ないの3拍子揃った朝食。

オイシク頂きましたっと。

飛行機の搭乗時間は13:40だけど、さすがにこの素敵なホテルは十分堪能させて頂いたので、申し訳ありませんが、もうとっととチェック・アウトだぁ。

9:15 198元×2泊でデポジットから204元返金タクシーでバス乗り場まで、エアポート・リムジンバスで空港まで、一昨日の逆に移動。

11:10 到着。まだ、チェックインカウンターがクローズだったんで、コーヒーショップへ。

カフェラテ、58元!!! 

嘘っ、ホントに?

高っ。ボッタクリィー。

嗚呼、びっくりしたけど、味は普通で許す。

どっこの国際空港も普通に、市井より高くって、大体が世界共通プライスだけれども、値段のバカ高のところに限って、プライス・リストの貼り出しをしていないっちゅうのは、世界共通でせこいゾ。

出たろうかとも思ったけれど、それもめんどくさいんで、そのまま、チェックインカウンター空くまで、ねばった。

向かいは、怪しいアベック(言い方が古いけど、まさしくそれ)。

どう見ても堅気じゃない、コレもんのオアニイサンと今風美人でスタイル抜群、バッチリメイク、超ミニでフェイク・ファーのおねぇちゃん。

なんか、うまそうに、ピザとパスタ(ナポリタンに見えたんだけど、日本以外にも有るのかなぁ)を食ってたけど、こんな冷凍・解凍・レンジ・チンがうまいんかなぁ。

そうこうしてたら、時間が来たんでチェックイン。

ヤクザモンと別嬪のマッチングが世界共通であることの考察をつらつら愚考していたら、ポケットのコインと腕時計を外すのを忘れ、ピンポン鳴りっぱなし。

アッー、めんどくせぇ。

福建省はサスガに茶どころ、空港のカウンターの内外にお茶屋が何軒も軒を連ねてる。

特に、買う気なんか無かったんだけど、つい、一軒の店にはいってしまった。

安徽鉄観音の店でした。

いいお茶は、ビックリする位高いんだけど、やっぱ、好きなんで買ってしまうなぁ。

それでも、ここはぐっと我慢で、50gで100元のもの。

これでも中の下くらい。

どうです、中国の物価を知っているあなたとあなた、信じられん値段でしょう。

中国での茶の値段はといえば、上はそれこそ、青天井で50gが15万元、下は600gで3元、こういう世界です。

ほんとにピンキリです。

早速、購入した茶葉を、店の工夫茶器(皆さんご存じ、あのチッチャイ盃みたいの)で店員のおねぇちゃん相手に楽しんじゃった。

日本人で中国茶に詳しい(五月蠅い)のはなかなか居ないだろうから、面白がって何人も寄ってきて、ビン南訛りの普通語であれこれしゃべって、きゃぁきゃぁ笑って、でも、さっぱり分かりまへんどすえ状態。

でも、中国茶の醸す空間が大好きなもんで、それなりに搭乗時間まで、遊んでもらいましたとさ。

さて、またもびっくり、サプラーイズ。

日本で発行されたe‐チケットのどこにも、ボーディングカードのどこにも、トランジットなんて情報ありゃせんじゃ無いの。

にもかかわらず、途中の空港に下ろされちゃったんだよぅ。

長沙空港って、何処なんすか、ここ。

機内放送で、なんか言ってたんでしょうけど、いくらキレイナ普通語でも、そりゃ判れと言われてもそこまでの聞き取りは、無理というものです。

なんか判らんまま、降りて、なんか判らんまま再搭乗。

結局、1時間の遅れ。

これって、航空業界で普通にあることなの。

詳しい方、おせぇーて、お願い。

空港より西安市内へは、恒例のリムジンバス 25元のチケットの表示。

にもかかわらず、27元だと。

チケットに「加収燃油附加費弐元」のスタンプ。

なんと、これサーチャージ2元の意。

もう、原油価格は、この春の相場を下回ってるじゃろうが。

西安市、儲けた私の2元、どうか人民に還元してくれたまえ。

と、社会派として建設的考察をめぐらせていた(どこが?)私を乗せたリムジンバスの前方にちらちらと炎が。

すわ、高速道路での事故による火災発生か?

と思いきや、道路を跨ぐ歩道橋の上で、焚火。

多分、中国の風習の死者を悼む送り火だか、迎え火と思われるが、人民よ、歩道橋の上は止めてくれ。

コンクリートが焼けて、崩壊するぞ。

君たちが、どうなろうと知ったこっちゃないが、巻き添えはごめんだぁ。

高速を降りる頃には、徐々に日も暮れ、渋滞になってきた。

もう、西安の市街地なのかな。

でも、なんだか薄暗い感じだ。

西安の旧市街地は、周囲14kmのレンガの城壁に囲まれた、秦、漢、隋、唐などの古い都で長安といえば、いつか聞いた名前だねぇ。

でも、市内中心部もやっぱり、薄暗い。いやいや、古都にふさわしい、趣きのある、しっとりと落着いた風情と申せましょう。

バスはやがて、中心部の鼓楼と鐘楼の中間地点でストップ。

どうして、ここがリムジンバスの停留所なの?と言うようなホテルの客引き(若いお姉ちゃん、ひょっとしてもうひとつの?)がたむろしている道路沿いだ。

ここが終点?そうです、ここが終点でした。

さてっと。ホテルはどっちかなと、タクシーを捕まえるべく大通りに出てみると、交通警察らしきおっちゃんが、ホテルはそこだぞと指差す先には、私の宿泊予約がされているであろうところの、まさしく西安城市酒店が。

ラッキー。こんなに近いなんて。

ついてるぅ。が、どーして、あのおっちゃん、私が泊まるホテルがこことわかったの???

ほかにも、そこにも、あそこにも、その向こうにもいっぱいホテルはあったのに。

すんごい、偶然。

或いは、中国14億人より選ばれし、古都西安にこの人ありと、全土に知られた超能力道案内人か。

ともあれ、到着。