陸上自衛官が24日、東京・港区の在日中国大使館に侵入し、警視庁に逮捕されました。背景などについては、不明です。この逮捕について、小泉進次郎防衛相は27日、「法と規律を遵守しなければならない自衛官が逮捕されたことは遺憾」と述べました。
日本政府としては、現在中国との関係がギクシャクしています。捜査の途中ということがあるかも知れませんが、「遺憾」というのは、やや木で鼻をくくったようなものの言いようです。「遺憾」という言葉は、「思い通りにいかなくて残念なこと。残念」という意味です。謝罪の意は含まれておりません。
自衛官とは言え、一個人が起こした犯罪です。ただ、被害者は外国の大使館であり、外交に絡む事柄です。犯人が自衛官であるゆえに、「一個人の問題だから」と言っていられない部分もあります。まして、自身が所管する自衛隊の隊員による行為です。何らかの謝罪の意を表してもいいのではないでしょうか。「大使館職員に不安な思いをさせ、申し訳ない」「結果的に大変な迷惑をかけたことを謝罪したい」のひと言でよかったと思います。大使館員にけがなどはありませんが、刃物を所持して侵入したのです。
外交儀礼上、防衛相が謝罪するのが相当でないのならば、せめて外相が対応するべきではないでしょうか。逮捕について木原稔官房長官も会見で、「遺恨」としか語っていません。
個人的には、中国人に知り合いか何人かいます。みんないい人です。しかし、一般的なイメージとして、中国人はマナーの問題や自己中心的な傾向も否定できません。好きか嫌いかと問われれば、否定的にならざるを得ません。
今回の件で、中国メディアも謝罪がないことで日本政府の対応を批判しています。これが、逆の立場であったら、やはり謝罪くらいあってもいいのではないかと、疑問に思うはずです。
一連の日本政府の対応をみていると、昨今の対中関係を引きずっているとしか思えてなりません。これは、結果的に逆効果です。中国側に対日批判の材料を与えることになります。(F)