久しぶりに小説の感想など。

生活がホーチミンで、狭い日本人社会で、お友達もたぶん読んでいるであろう、このブログで私が読んだ小説の感想を書くのって、なんだか恥ずかしい、、、。ホーチミンに来る前は私のブログを読む人はマーティンと見ず知らずの方々だけだったので、、、。

となんだかんだ言い訳をしつつ、久しぶりに小説の感想を。



題名:『絹の家』 アンソニーホロヴィッツ著、駒月雅子訳

(角川書店)


シャーロックホームズの80年ぶりの新作ということです。

ん?80年ぶり?

この小説はコナンドイル財団が初めて公式認定したコナン・ドイル以外の作家による作品なんですね。


作者も訳者も今の時代の人なので、私にとっては読みやすかったです。


(ここからは一応帯に書いてあることなのですが、内容に触れています。)


ロンドンの美術商がアメリカで事件に巻き込まれ、イギリスに船で戻る。

船旅で出会った女性を妻に迎えたイギリスの自宅付近をアメリカの事件の犯人をうろつくようになる。ホームズの命で調査をしていた少年が命を落とし、自身も罠に落ちて、、、という内容です。



話の軸はアメリカの事件の真相と、少年が命を落とすに到ったイギリスの事件の2つですが、これらが絡み合っていたり、結局無関係?と思わせつつ、最後に二つが繋がるようになっています。

推理小説・ミステリは大体途中まで読むとなんとなーく、犯人や背景がわかってくるものですが、これは最後までわかりませんでした。

小説の冒頭で、ワトソンが「この事件はある理由から世間に公表できなかったが、記録として保管し、100年後に公表する、、云々」と記している意味も、後半部分でようやくそれがわかります。

「絹の家」とは何か?なぜ事件が公に出来ないのか?色々な謎が書き逃げされずにすべて解決しているところがさすがですね~。


今回読むまで知りませんでしたが、ホームズのシリーズはワトソンが自分の目を通して自身が立ち会い、ホームズが解決した事件を記録する、、というスタンスだったんですね。(今更ですが、、、)。


あと、他の事件の登場人物も出て来ていて、なんとあの人まで!!!出てきたのには驚きました。


ちなみに、日本から本を買ってきたのは夫マーティン。

昔からホームズが好きだったらしく、ロンドンではホームズ博物館に行ったらしい。


シャーロック・ホームズのシリーズって、中学時代の英語の読み物だったり、短編の推理小説として有名なもの、、「まだらの紐」とか「赤ひげ同盟」位しか印象にありませんでしたが、長編は読み応えがあって面白いです。

長編のものがいっぱいあるのなら、日本で買って読んでみようかな♪と思いました。


毎度毎度稚拙ですが、今日はここまで。