農業を志ざす人へ
ここ数日は冬の主力野菜の収穫や研修などで充実していたのでブログを書くことをサボっていた。
むしろ、一人で考え込んでいる時こそカチャカチャとキーボドが進む。
それぐらいが丁度いい。
農閑期の夜はyutubeやルーラルなどをメインに情報を集め、今後の経営に生かそうとインプットするのが定番になっている。
そこで一つ、なるほどやっぱりと思える内容に出会ったので忘備録として記す。
「規模の大小よりもお客さんが有ることが重要」
たしかにと、私は感じた。
それは何故か、もともと好きが高じて勝手に始めた農業で諦めることを諦めて6年ほど経ち、今となっては否定的だった地域の人や地主さんが信頼してくれるようになり、関係各所の方も寄り添うようになってくれた。
では、なぜ潰れなかったのか?
会社を辞めた時の面積は30aほどだったが、少量多品目の直売農法と幼少期から鍛えた育苗技術や栽培技術があったからだ。
果菜類をはじめ種から育苗し種苗コストをさげながらホムセンの培土などあらゆるテストをくりかえしてきたこと。
忍耐力で14時間ひたすら収穫や草取りができたこと。
そして、直売所などを通じて地域の人が私のファンになって応援してくれいること。
個人のお客さんが最大の原動力である。
市場やスーパーにない規格を自分で作れて、地域で一番の品質と数量を出せば自分の規格がスタンダードになる。
これほど有利な販路が直売所以外にあるだろうか。
仲卸さんや流通に乗せるのも同じことがいえる。
ただ、数の規模が今の千倍ぐらいにならないと相手してもらえないだけ。
農家も製造業である以上、求められるものしか作らない方が無難である。
農薬不使用なら何でも売れるような事を考えている似非農家がいるが、ゴミをもってこないで欲しい。
経験と知識が伴って技術になるのに2,3年畑をかじった程度の人には悪いけど徹底的につぶす。
潰し潰され生き残った者だけが販路を見い出せる。
業と付いているいるかぎりビジネスなのだ。
以前にも書いたかもしれないが、これから農業を志ざす人の為に今の気分でモデルを記す。
前提条件として
①固定給がある職に就いている事。又は配偶者の所得で生活が成り立つ人。
②あいさつができ、道徳が備わっていること。
③スポーツやガテン系の経験がある。
④上記の予定がある。
農地は焦らなくても見つかるし、研修先から紹介してもらえる。
一年一作か二作しか出来ないので3年は修行だと思いながら研修に打ち込む事。
金が欲しいとか稼ぎたいのなら他の業種にしなさい。
補助金に頼ることは進めない。
具体的に書くと、いずれ農業を行いたいと思う地で指導農業士や堅実な農家を探すか行政から紹介してもらって、1年更新で丁稚奉公をする。
最低でも週1で通う。
昼飯おごってもらえたらラッキーぐらいで行け。
冠婚葬祭の用事以外は通う事。
手伝いに行っている気持ちで来られても迷惑なだけ、教える暇があればその分仕事が進むので、タダでも部外者は要らない。
一年経ち二年経ち、ある程度一年の流れが理解できたと農家側が考えた時は適当な農地を貸与えて自分でやってみろとなる。
機械や道具を借りながらだ。
そこで良いものを取らなくてもいい、最低限の管理と地域の人々とそこそこコミュニケーションがとれ、地主さんや貸主に迷惑をかけなければいい。
販売先や売り方は教えてもらえる。
焦ることが一番やってはいけない。
行動は早い方がいいが、農業経営はじっくりと腰を据えてやりましょう。