じゅんころのポエム
桜
桜咲く……
桜はおめでたい代名詞
凍土と化した大地が春の息吹に触れる頃
桜は硬い蕾を少しづつ赤ン坊の手のようにほぐし、花開いていく
桜には見るものの魂を魅入らせる魔力がある
美酒をしこたま堪能したような
映画に感動して涙したような
子猫の無防備な寝顔に癒されたような
不思議な力に身が吸い寄せられる
桜
桜よ
枯れずに花びらを散らすその姿は
花らしくないとも思えるし、花の理想とも思える
人々が桜に魅せられるのは桜のような人生を望んでいるのかもしれない……
あと、生涯にどのくらい
この桜を見る事ができるのかなあ
桜
桜よ
その可憐な美しさの下で何故に人は乱痴気騒ぎに明け暮れるのか……
桜
桜よ
お前の嘆きが聞こえるようだ……
えらく、人生論、社会論ぶっておりますが、単に花見ができずいる腹いせをポエムにしたまでです
もし、来年花見に行けば、ハイボールを片手に誰よりも騒ぐこと間違いありません
じゅんころと同居して半年程たちますが、調子に乗りやすい性格とおちゃらけな行動は熟知しております
桜……
関西は雨で散っちゃいそうですね
皆さん、どうか散る桜もお楽しみくださいませ
ユギジ