ャバクラじゃ、次はジュンが行きたいところに行くのが妥当じゃないか?」
ユータが妥当な案を出した。
「そうか?」
ジュンイチはどんぐり眼をきょろきょろさせて、一度僕を見る。
「ケースケの体調がよければ、俺の夢もかなうんだがな……」
横のジュンイチが、今まで窮屈そうに締めていたネクタイを緩めた。
「よく考えると、俺達3人でやったことって、少ないよな。3人でラーメン食ったり、居酒屋に行ったり、ゲーセンもカラオケもファミレスも行かなかったよな」
「あぁ……俺とジュンの二人ならあるが、ケースケはな……携帯も持ってなかったし、お金もな……」
「……」
僕は二人を見る。
「お前が日本を出た後、俺達はよく二人で、安い居酒屋で酒を飲みながら、よく言ってたんだ。ケースケにまた会えたら、こうして3人で安い酒を飲もうぜって。高級レストランもいいが、その方が俺達らしいじゃないか、ってな」
「……」
この時、僕は思った。
僕は財界にいることが苦痛なのに、モンクレール サイズ
何で金にものを言わせる再会を、二人に与えていたのだろう……
僕達は高校時代、貧富や貴賤の差などなく付き合っていたのに……いつも二人の家で、安い酒を飲んで、遅くまで語り合っていたのに。
「――確かに、日本に帰ってからも、一度も行ったことないな、居酒屋は」
僕は呟いた。
「もう僕はあまり飲めないけど……それでもいいなら、7年も待たせたんだ。付き合うよ」
僕がそう言うと、ジュンイチが小さくガッツポーズした。
「しかしケースケ、キャバクラの女の子にえらい人気だったなぁ」
歌舞伎町周りには、居酒屋はごまんとある。そこまで僕達は歩いていくことにした。その途上でジュンイチが言った。
「相変わらず知らず知らずに女を狂わせる奴だ,Kate Spade。昔は俺の方がもててたのに、すっかりお株を奪われちまった」
ユータが苦笑いした。
「……」
さっきから居酒屋やカラオケの勧誘に沢山声をかけられる。だけど今回はジュンイチに任せているので、僕達はジュンイチについていき、勧誘は無視する。
「てか、ケースケ。トモミさんはどうなんだよ」
ジュンイチが歩きながら後ろを振り返る。
「――どう、とは?」
僕は聞き返す。
「いや、手紙を読んだだけだが、あの娘、間違いなくお前に惚れてると思ってな。告白とか、されてないかと思って」
「……」
ジュンイチの読みに、心臓を突かれたように胸が痛んだ。
「うわ――されてるのかよ。そりゃまた……」
何も言っていないが、僕は相変わらず嘘が下手なようで、すぐユータに見破られた。
「……」
「その話も聞きたいものだな、ジュン」モンクレールレディースダウンジャケット
「あぁ、酒の肴にしながらな」
「……」レディース ジャケット
――10月29日 PM9:00
僕達は新宿の雑居ビルの4階にある、大手チェーンの居酒屋にやってきた。クーポンを使うとコースが500円くらい値下がっちゃうような店――普通のサラリーマンでも、いい歳してこんな店で飲みたくない、とか言う人種もいるだろう。
給料日を過ぎているせいか、サラリーマンはお金があるのだろう。客席にほとんど見受けられず、大学生らしき私服の若い連中ばかりが目立っていた。ほとんど同性だけで固まっている。つまりカップルが進んで来るような店ではないということ。
威勢のいい声を上げて、店員が近づく。入り口にはハイボールを薦めるポスターが貼られている。
ほとんどの席は、背の低い敷居で区切られただけの4人掛けの席だったが、座敷席があるというので、僕達はそこに移動した。店の奥の方の席で、他の席に比べると多少隔離してある。
ジュンイチは久々の革
