私は、母になって、子育てをしていると、強烈に襲ってくる感情があります。

母を許せない

という感情です。

母はなぜ

兄の障害を認めなかったのか…

兄が苦しんでいる間、何を考え、何をしていたのだろう…

幼少期編にも書きましたが、勝子先生の塾は民間の療育みたいなものだったのかと思います。

でも、兄の特性やこだわりに応じていたのか…

兄に最も必要なことだったのか…

と問われば、そうではない気がします。

私だったら…

まずは情報を仕入れたでしょう。

本をめちゃくちゃ読んだり、講習会に行ったりして、知識をつけたと思います。

相談できる機関には全てし、診察してもらったり、療育に通ったり、もっともっと髪を振り乱して、何を犠牲にしても、少しでも子供が快適に過ごせるように必死にできることをしたのではないかと思います。

幼い私から見て、母はそんな風には見えませんでした。

よく泣いてはいたけれど…

私と妹にバレエやピアノを習わせて、家でお茶会をよく開き、にこやかで穏やかに暮らしているお母さんに見えました。

先日、

兄は42歳で

軽度知的障害と自閉症の診断をされました。

その時に母が

やっとプライドがなく市の職員に相談できた

と何気なく私に言いました。

私は息を飲みました。

電話ごしだったので、私が泣いていることに母は気づいていませんでした。

プライドってなんだよ

そんなくだらないもののために

兄はずっと我慢してきたのか

健常児として苦しめ続けられたのか

頑張っても頑張っても

駄目だとできないと

邪魔だと努力が足りないと

言われ続けてきたのか

泣いても泣いても涙が溢れます。

母を大声で罵ってやりたくなります。

それでも母親かよ

兄の人生を返せよ

私や妹の苦しみを思い知れ

老いた母にそれを言って何になるのか…

言葉を飲み込みます。

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ぬーん 今〜抑えきれない感情〜