この花散りがたに「弱法師」親に捨てられ、さすらい歩く弱法師とあだ名される盲目の青年。子供を捨てた事を後悔して、お彼岸中日に施しをする父親。折から盛を過ぎた梅の花が、施しを受ける弱法師の袖に散りかかる。この曲を舞うと決めた時に、私は沢山問題を抱えていて、「弱法師」を舞う事が、道を開く事に思えた。暗夜をさすらう青年に指す一条の光。それは天王寺の石の鳥居に沈む夕日。お彼岸が近づくといつもいつもこの曲に思いを馳せる。