
SLANGが終わり、ステージ転換中のCブロック前方にて待機。
ふと横を見ると何とも聡明なお顔立ちの身長155cmくらいの男の子がいる。
多分中1くらいであろう。Mステ効果かな?
聡明なお顔立ちの織田信成似の彼。
3代目なんちゃらでも、アイドルでもなく、
パンクヒーローを選んでここに来ているのか君は将来有望!
そして、その後ろにぴったりと体を寄り添わせる、
かわいい我が子を溺愛している母の姿。
息子のほっぺたぷにぷに触ってーかわいいんだなー

同じ母としてわかるよ~その気持ち!
同じ母として・・・
私は考え始めた。
同じ年頃の子を持つ母としてこのままでいいのか!
この織田君。
どう見ても今日初めてのライブじゃないかい!?
だってそのTシャツ初めて買ったバンドTじゃないかい!?
会場が暗くなったら私たちが一緒にいる
この場所がどんなことになるのかこの織田君がわかってるわけないじゃないか!
そんなことも知らずにステージを見つめ、
時折振り返り、母にキラキラ
した目で話しかける織田君・・・あああどうしよう。
めっちゃ楽しみなんだよね?
数分後、織田君が泣きそうな顔になったらどうしよう・・・
織田君がケガをして明日からテニス部に行けなくなったら・・・
そして、それよりも・・・
それよりなにより気になるのが母!
母!なんか違うの。
あたしとは明らかに違う!
なんかまるで・・・
お受験に付き添ってる母の風格
母までケガしたら明日の夜は織田君の大好物のハンバーグが作れず
イシイのハンバーグになっちゃう・・・
この織田君と受験母をこのままにしてもいいのか・・・
私は勇気を振り絞って声をかけた。
あたし「中学生ですか?」
受験母「そうです(にっこり)」
あたし「もしかして今日初めて・・・」
受験母「そうなんです(にっこり)」
(手はこぶしを上げてイェイイェイ)
だめだこのノリだ・・・やはり織田君と受験母を守らなければ・・・
あたし「あの・・・始まったらこのあたり本当に危ないんで
もし、逃げたくなったら前に行ってください。
あそこにお兄さんたちいるんで言えば柵から出してくれますから。
ホント人が上に乗ってくるんでツラかったらそっちから脱出してくださいね」
受験母「ええ(にっこり)こんなんですよね?」
(手は阿波踊り風)
あたし「はい・・・なのでどうぞケガなさらずに」
受験母の返答を聞いて
たまらず相方も「気を付けてくださいね」とナイスフォロー。
この葛藤で数分。
もうステージもいつ始まってもおかしくない。
どうする織田君!?どうする受験母!?
「どうする?じゃあ後ろ行く?」
よかった・・・これで安心だ。
同じ母としての役目は果たせた。
思う存分いつも通りのこの場所で
踵落としをくらいながらはじけようじゃないか!
これで受験母も
「あんな危険なところにもう二度と行かせるもんですか!」
と父に報告することもないだろう。
織田君。もう少しライブに慣れたら
必ずダイバーになって飛んでくるんだぞ!
その時はよろこんで抱えようじゃないか!
勉強もがんばれ!
母の手作りハンバーグをしっかり食べてテニス部もがんばれよ!
(しらんけど)
そして照明が落ちた・・・完。











