「大丈夫だと思います」
「はい」
「はい」




先週わたしが会社でゆうくんに発した言葉はこれだけだ。
全部お仕事で話しかけられた結果だ。


ゆうくんとは10年の付き合いになる。
だが付き合っている訳ではない。


「付き合った」ことはなかったはずだが、3年くらい前に1年ほどゆうくんの家に居座った「彼女」に、ゆうくんはわたしのことは「元カノ」と言っていた。

「彼女」でいられた自覚はわたしにはない。




この10年で色んな事が起こった。



そんな月日が
時にわたしの心を守るために時に壁を巡らす


ゆうくんの幸せはわたしの幸せだ


それは大前提ではあるが、やはり自分の気持ちを守る


わたしの気持ちは
わたししか守れない
わたしがわたしを守って何が悪い?

まだまだ拗らせていることは承知の上だ。

こんな自分がダメだとは思わない。


先週はゆうくんとは会わなかった。
わたしから会いたいとも言わなかった。
今週の3連休はどうするか全くわからない。
1人で過ごすならそれでもいい。


ずっとこのまま会わなかったとしても
わたしから追うことはない。








それでも







土曜日の早朝4時58分

ゆうくんから着信があった。
それからすぐに5時にLINEから電話してきていた。


6時までおやすみモードにしていたわたしが目覚めたのは7時58分のゆうくんからのLINEだった 。


「まだ寝てるんですか?」



……早いな。
飲んでてこの時間になったのかな。


今日はジャニーズWESTの
ライブDVD「WESTV」のお迎えに行かなければいけない。
桃ちゃんがこっちにいた頃は、仕事を早々に切り上げてフラゲ日にちゃんと2人でお迎えに行っていた。
1人になった今、行ける週末まで行かなくなってしまった。


顔を洗い、歯磨きをしてメイクをした。
メイクの途中でゆうくんに「おはようございます」のスタンプを送った。


少ししてから
「おはよう‼️」
「今日は釣りに来ています」とゆうくんから返信が来た。


釣りか。
それで早いのか。



DVDを買いに行く前にお家のお掃除をした。
お買い物から帰って来た時に気持ちが良い方がいい。


お掃除を終えてからお買い物に行き、DVDを無事に入手した。




ゆうくんのLINEに既読をつける前にまたゆうくんからLINEが来ていた。

「2匹釣れた‼️」

この前は中くらいの鯛を1匹だけ釣って帰って来た。
今日は2匹か。


「楽しんで下さい」
またスタンプを1つ送った。


「ありがとう‼️」
「今日、一緒にご飯食べれる?」



どうしようか。
今日は土曜日。


「音楽の日」も見たい。
もちろん、美  少年のYouTubeも。


でも


やっぱりゆうくんとは変わらず仲良しでいたい。
拗らせきったわたしが素直になれるのは、ゆうくんが真っ直ぐに言葉を投げてくれるからだ。


「うん」


それだげ送って「WESTV」を流した。

2月の楽しかった2週間が思い出される。
WESTのライブももちろん楽しかった。
どのお席も本当に良かったし。
大阪4公演共に大満足のライブだった。

そればかりでなく、桃ちゃんとなぁちゃんとゆなちゃんとの思い出もいっぱい残った。


あの時と同じように笑って、泣いて、WESTのカッコよさのギャップに改めて堕とされた。


DVDを見終わった頃には夕方になっていた。


「もう帰ってるよ」
随分前にゆうくんからLINEが来ていたようだ。



TVを「音楽の日」に変えた。


Hey!Say!JUMPを見た。
相変わらずフォーメーションが綺麗だな。


ゆうくんのお家へ行く準備を始めた。

チラチラTVを見ながらだからあまり進まない。

King & Princeが出てきた。
「シンデレラガール」ではちゃんと玄樹くんの場所を空けていてくれることに感謝した。

ここに玄樹くんが戻って来てくれることを信じて、ずっとずっと待っているよ。

平野くんが歌詞を変えてジャニーさんへ送ったメッセージ。
キュっと心が締め付けられた。




今日の見所はやっぱり「腹筋太鼓」だろうな。
これだけは見ておきたかった。

腹筋太鼓は思っていたよりも遥かに素晴らしかった。
「気」が漲っていた。

「ここ」に賭けるJr.たちの身体の芯から放たれる熱い「覇気」に息を飲んだ。

ジャニーさんも絶対見ている。


こんな素晴らしいパフォーマンスを全国放送で流してくれて本当に本当に良かった。


腹筋太鼓が終わってから、ほぅーーーっと息を吐いた頃に、ゆうくんからLINEが来た。

「まだ来れそうにない?」


おっと。
そろそろ行かなければ。


腹筋太鼓を見て大満足したわたしは、ゆうくんのお家に向かった。


ゆうくんのお家に着いて、ドアフォンを鳴らして入った。
ゆうくんは台所で鯛と格闘していた。


「デカっ‼️」

この前よりも遥かに大きな鯛が、まな板とクーラーボックスの中にいた。


「スゴイじゃんーー‼️」というと漁師ゆうくんは誇らしげに笑った。


今日は1匹だけお刺身にして2人でお買い物に出かけた。


3連休はずっと一緒かな。



また少し拗らせてしまったわたし。
それでも不思議とゆうくんとは仲良しに戻ってしまう。



お互い先週の事は何も言わなかったし、いつものように2人で笑った。


ゆうくんと一緒だとやっぱり楽しいわ。



そしていつものようにわたしは酔っ払って、ゆうくんを放ったらかして、早々にお布団にダイブして眠った。




「ねえっ‼️」
「釣り、頑張って鯛さん釣ったよぅー‼️」
「肩、コリコリだからマッサージしてよぅー‼️」


遠くにゆうくんの声が聞こえたが、睡魔の魔力にかき消され、どっぷり眠りに落ちた。




壁を巡らせてたことは内緒だ。
言う必要がないことは言わなくていい。
これからも言わない。






ごめんよーーーー笑