期待3割 | Indigo Walts

Indigo Walts

カウンセラーNorikoのアレコレ。

以前の職場で

尊敬する上司に

教えてもらった内緒の言葉。


頭の回転がよくて

人を取りまとめたら神。

神としか言いようが無いのだ。


社長を含む上の方々のコントロールから

鬼になっていたクライアントの心まで

がっしり鷲掴みした挙句

支配下に置いてしまうという


味方にいれば絶対安心、

絶対敵にまわしたくないタイプの人。


ありがたいことに

すごく可愛がってもらった。


彼曰く、


「君の活かすべきところは 『カリスマ性』


なんだそれ。


リーダーシップとか、ロジカルな発想とか

グローバルな視野とか

なんか、そういうのがいいんだけど。


そういうのが、無いってことか・・・凹む(涙)。


まぁ、いろんなことを学んだ。

部署が変わっても、情報共有していたし。


当然彼は、会社のキーマンでもあった。


大企業・中小企業・ベンチャー、

いろいろな会社で働いたけど

人の上に立つ人というのは

こういう人を指すのだな、と始めて感じた。


何度も泣き言を言いに行ったり

助言をもらっては実行し、また転んでも

いざというときには絶対助けてくれるので

恩人でもある。足向けて寝れない。


で。


この上司ですが、

いつも落ち着いていて

どんなクライシスが襲ってきても

怒った姿や慌てた姿を見たことが無い。


うつ社長なんか、年中てんやわんやだから

不思議で不思議でならない。



「なんでそう落ち着いていられるの?」


「ん~、先が見えるんだよね、大体」



む~。


頭が良かったり、勘が鋭い人はそうなんでしょうけど

でも、それだけじゃないでしょ~?

出し惜しみしないで教えて教えて!


そこで出てきた言葉が



「期待3割」



期待というのは「人」や「状態」に対する期待。


リスクマネジメントを含めて

思いつく限りの可能性を考えた上で


こういう風に仕事をして欲しい

こういう役割を担って欲しい

こういう風になればいいな


自分なりの中長期イメージを作った後

部下に役割や目標を落とし込みますが


実際、部下や状況は思うように動かないもの。


そのときに、

イメージの3割に届いていれば

自分の中で「OK」とする


ということだそうです。


イメージも毎日毎日軌道修正する。


そうすると、概ね何が起こっても


「想定範囲内だから、驚くことも無くて 暇だよ」


ということらしいです。



暇って何だよ!

てか

うつ社長も、3割の出来だったってことじゃん!


また凹む(笑)



仕事にしろ友人にしろ恋愛にしろ

「期待3割」というのは手法としては

分かりやすいうえにダメージが少ない。


そう、ダメージが少ないんです。

当時は納得してました。いい方法だと。



でも、違う。


無責任な期待は確かに良くないけど

なんか誠実じゃないし、伸びしろが少ない。



人の力なんて未知数。

他人のものさしで計れるもんか。


最初から「3割」という制限で

一方的に見下しているようで

なんか嫌だ。



実際自分がやってきたことは違う。



名づけて

「正直のびのび法」だ(笑)。



過去の部下たちが転職したり、独立したりする中で

時々近況報告をしてくれているのだが

その中で、

「正直」と「のびのび」が

部下から見た私のキーワードだったので

安直につなげてみた。

ありがたいので、そのまま使う(笑)。


言われてみると、確かに。

「3割期待」なんかじゃない。

与えた仕事に対する全面的な信頼。

期待じゃなくて、信頼ね。

信頼できるぐらい事前にコミットしているということでもあるな。


目標に対するアプローチなんて

人の数ほどあるんだもん。

駅から会社へのたった5分の道だって

足跡なんて人の数だけあるでしょう?

どこ歩くかなんてどうでもいいよ。

その人らしくやればいいじゃん。


おいらの頭で思いつくことなんざ

リスクマネジメント含めて

たかが知れてるぜ!

なんてったって上司に

「カリスマ性」活かせって言われてるんだぜ?(爆)→(涙)


その代わり、なんでもいいから毎日話す!


状態や意思を確認することは大事。

間違っていると思ったことは正直に伝える。

頭ごなしに否定はしない。

その人に入った情報で判断したら

正しい判断なのかもしれないから。

(情報コントロールのミスは自分のミスだから

ちゃんと謝って訂正する!)


本気だから、喧嘩もする。

ってか、した(笑)。


会社の正義と、組織の正義と、個人の正義は

往々にして違うもの。

(正義=「こうしたほうがいい」というベクトル)


それを説明するのも仕事といえば仕事か。


言いたいことは何でも言ってもらう。

言えるような間柄になるということかもしれないな。


失敗したら、ケツ拭いてやるからいってこい。

間違ってたら、ちゃんと叱ってやるから考えてみろ。



まるで、おかん。


でも、これしかないんだよな。



「運が良かった」

それだけかもしれない。

「人に恵まれた」

それだけかもしれない。



でも、それだけじゃない気がしてきた。

うまく言えないんだけど。



「いつか、同じ立場に立って

言い合いができるようになりたいんだよ

(だから、早く偉くなれよ!後押しするからさ!)」


上司には、そう言って貰っていた。



同じ立場に立つ前に辞めちゃったけど

次に会ったら自信持って絶対言うよ!


「期待3割」も手法としてはアリだけど


「正直のびのび法」も悪くないってね!