電話を使った営業(顧客視点) | Indigo Walts

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カウンセラーNorikoのアレコレ。

日中、ほぼ毎日、

いろいろなセールスの電話がかかってきます。


この地方の特性なのか、

最近の流行なのか、

「○○社より業務委託を受けている○○会社の○○と申します」

挨拶長っ。


詳しいことは分かんないよ、

下請けでそういう仕事が来たから電話してるんだよ、


っていう屁理屈感満載のオープニングだなぁと思います。


オープニングスクリプトって

難しいところだとは思うけれども。

もうちょっとスムーズな言い回しは無いのかしら?


最初にオーナー企業の名前を言ったほうが

信用度は上がるだろう(切られにくくなる)。


でも、そこの会社の社員ではないことを

早めに言っておかないと

「なんで分かんないのよ」的な話になったとき面倒。

できれば早めに言っておきたい気持ちも分かる。


う~む。

でも、やっぱ長いよ。



そんなことを日々感じているうつ社長ですが、

ここ数日、ひどい電話が多かったのでひとつ例を。


うつ社長の興味本位も含めて、

無駄に長い点はご了承くだされ。



■冠婚葬祭の某互助会の勧誘


「『○○○』という冠婚葬祭の互助会ですが。

お母様いらっしゃいますか?」


母は出かけてますけど。何でしょう。

(知り合いか?)


「ええと、お母様は何時ごろお戻り?」


さぁ。

よろしければ、用件は私が伺いますが・・・

ところでまず、お名前を教えていただけませんか?


「あぁ、すいません。私、○○といいます」


(知らない人じゃん。別の営業か?)

で、ご用件は何でしょう?


「冠婚葬祭の互助会のご案内なんです。

お嬢様ではなく、お母様にお話したほうがいいですよね?」


(なんで?)


いえいえ、私で結構ですよ。

というより、うちでは加入しているはずなのですが


「あら、そうなんですか?3000円のコース?


(おいおい、顧客情報押さえずして

 いきなりアップセルに流すつもりか?)


「やっぱり、お嬢さんじゃぁその辺分からないですよね。」


すいませんね。

たぶん、私の口座から引き落とされてると思うけど

数千円レベルだといちいち把握してないんですよ。

(ていうか、私のこと何歳ぐらいだと想定されてます?)


「あら、お嬢様の口座から?お若いのに・・・」


すいませんね、アラフォーですが、何か?

(話し方はあなたより大人だったと思うのですが、

 声質はそうそう変わるものではないのでね、すいませんね、ほんと。)


「ごめんなさい、学生さんかと・・・」


(うつ社長に対するソレは、決して褒め言葉じゃないですよ、

 馬鹿にしてるんですか?)


「それでね、今3000円のコースならば、

今後のことを考えて上のコースなどご紹介させていただきたいと思ったんですけど」


(こいつ・・・人の話し聞いてねぇな。)


「こういう世の中ですから、いつ何があっても安心ですものね



ぶちっ ←うつ社長の中の何かが切れる音)



ええと、昨年父の葬儀で御社のサービスを利用しまして

その後も契約しております。

その節は、大変お世話になりました。

が、

そのような当事者、遺族に対して、

「またいつ何があっても」というのは

「またいつ誰が死んでも」というように聞こえます


冠婚葬祭互助会といっても、

御社のCMや事業、葬祭メインじゃないですか

(冠婚のCM見たことない)


失礼だとは思いませんか?


そういう配慮ができない会社だと、

現在の契約についてもちょっと考えさせられますよ。


「あらぁ、そうですねぇ(あっさり)」


--ここからはうつ社長の怒り&興味本位--


そもそも、どういう流れで既に加入しているうちに電話を?


「顧客情報、上からもらえないんですよ。だからね、電話帳で上から順番に」


確か、御社のシステムは

自分の抱えている顧客(自分が契約させた顧客)情報しか

見れないんですもんね

そのシステム変わってないんですか。


「えぇ、私も困るんですけどね」


(・・・最悪。

 てめぇが困るのは知ったこっちゃないよ。

 そして、システムの現状、そんなに話して良いのか?)


さようなら。



そもそもこの会社、

下請けの個人経営者(営業)が大半で動いてて

昔の保険会社っぽいというか、フランチャイズっぽいというのだろうか。

(会社概要に社員数載ってないしな)

セレモニーホールには、その個人経営者がシフト制で常駐、

葬儀は営業をとった人が担当するのではなく、

基本的には、霊柩車の入ったその時の常駐者が

通夜・葬儀・諸々のアフターフォロー・清算 を担当する。


顧客がサービスを使うと、その契約はそこで終わる。

よほどの粗相がない限り

「次に何かあったときのために」

また新規契約をすることになる。


つまり、

霊柩車の受け入れをする=通夜葬儀での営業利益&新規顧客獲得に必死


だから、通夜・葬儀の質、対応は悪くないです。

新規契約とるためにとにかく必死だし。

弔問客に対しても企業アピールの場ですからね。


それ以外で新規営業(インセンティブ)をとろうと思ったら、

1. 知人・親族のツテ使いまくり

2. 各下請け会社の企業努力

  (つまり今回のように電話作戦とか、とにかくやりたい放題)


全員自社正社員じゃないから

顧客情報公開もできないんでしょうけど。


自分の抱えている顧客(自分が契約させた顧客)情報しか見れない

ということは、

顧客の家で葬儀があったら、その後の契約の有無が分からない


しかも、

過去の顧客の家で葬儀があった場合、

当日の葬儀担当者に営業優先権があり

その営業優先権を守るため、

49日過ぎる位まで、顧客への接触禁止。

(なので、友人に加入させ、その友人が亡くなった場合、

葬儀に参列できない。弔問にも伺えないという非情なシステム。)


なんでこんなに詳しいのかというと、

祖父の代から何度も利用しているから。

そして、下請け営業がしのぎを削ったりクレームを押さえるため

各々欲しい情報を落としていってくれるから。


以前、

病院から霊柩車でセレモニーホールに乗りつけたら

常駐者不在、合鍵を持った責任者にも連絡とれず

夜中に3時間ぐらい霊柩車で待たされたこともありますからね。

まぁ、いろいろな話も聞きますよ。

(それなのに、再度契約しているうつ家・・・我ながら寛大・・・)


まぁ、それなりにいろいろやり取りをしてきたわけですよ。

都度説明(言い訳)がめちゃくちゃですが、

現場(通夜・葬儀)はさして大きな問題もなく

田舎なので冠婚葬祭会社も数少なく、

他社を選ぶ理由もないので

何度も利用しているわけですが。




ちなみに、この会社、

地方の冠婚葬祭互助会としては結構大手ですけど、

個人経営会社の営業が多い分、営業・葬祭の対応がバラバラで

もともとクレームが絶えなかったとか。


「おくりびと」で納棺士がイメージアップしている反面、

地方葬儀屋の実情なんてこんなものです。残念ですね。


そんな中、サービスや営業基準を統一しようという動きが、

近年この地方に生まれました。

その活動を率いている人物も存じております。


というか、

以前、その方と親しくなる機会があり、

恥ずかしながらうつ社長からいくつか提案させていただいたことが

ございます。


だいぶ昔の話ですけどね。


人の回転(個人経営会社の回転)が早いから、

教育が難しいと嘆いてましたっけ。


・・・落ち着いたら、もう一回提案に行こ・・・。