ウクライナ外務省は、東部のドネツク州とルガンスク州から19日に2389人の子どもがロシア軍によって連れ去られたとの情報を得たと発表しました。真偽は確認できませんが、ウクライナ当局は、両親を殺害するなどの「誘拐」だとして捜査を行っています。
これらの州は、ロシアがウクライナへの侵攻直前に「独立国家」として承認した親ロ派武装勢力の実効支配地域の一部です。特にドネツク州のマリウポリを中心に戦闘が続いています。ウクライナ外務省は、子どもを含む住民の連れ去りを「人権を無視した国際犯罪」として非難しています。
これに先立ち、過去にもマリウポリで、女性や子どもら数千人がロシア南部のロストフ州に連れ去られた疑いがあったと報道されています。しかし、ロシア国営テレビは「ウクライナ民族主義者の支配を逃れ、住民が自発的に逃れている」と一方的に主張しています。
一方、ウクライナの南部ヘルソン州では、ロシア軍が市民のデモ隊に発砲し、負傷者が出る事件が発生しました。また、19日には同州のベリスラフ市の市長らがロシア軍に誘拐されるなど、市の体制転換を図る狙いが疑われています。
ウクライナの首都キエフでは、ロシア軍の攻撃に備えて35時間の外出禁止令が発出されるなど、緊迫した状況が続いています。ウクライナ東部での子どもの連れ去りやロシア軍の侵攻により、深刻な人道的な危機が懸念されています。国際社会の関心と支援が必要な状況です。
