$ひめひおをぎ 乃詠の音風

今日は、7月にある舞台のお稽古。
今、必死にセリフを覚えていますが、
役者って、また歌い手や踊りと違った
また面白さ、プラス大変勉強させて戴く部分が沢山。

演じるんじゃない。役を生きる。。
そう教わる。。

音楽は、自分というものが主で
「自分」を持つ事が重要ですが、、
役者に「自分」は不必要。

ここが大きく違いますな。

そして、歌は言葉に思いを込めて
言葉と音の縁取り、彩りを
輪郭大切に表現するのに対して

役者は相手に言葉を
んー投げる。。と言いますか
会話のキャッチボールですから
気持ちを込める。。というよりは気持ちを渡す。。
というような感じが します。

この辺が音楽、歌い手と
今やってる仕事の大きな違い?

でも、どちらも
呼吸と息の使い
間の取り方が大切なのは
同じだなぁ。。と思います。

そして、稽古は
これは、うちの師匠から教えて戴いたことですが

最初から、表現を小さく稽古してから必要な部分を
大きくするは大変なこと。。

大きく表現してから
絞ってゆく稽古の仕方を教わります。

お稽古は、指摘、アドバイス戴く場所ですから
稽古場で、注意を受けないように受けないように。。と
思って気を付けながら
稽古に入ってしまうと、
本当に必要な大切な事を教われなくなってしまいますから、
稽古場入ったら、

もうどんどん、やれてないところを
言ってもらおう!と思って
私は、いつも
舞踊のお稽古も、こうした役者の稽古場も
音楽のリハスタでも、いつも
駄目出しされに行くつもりで向かいます。

稽古場で上手くやる事が重要な訳ではなく
本番、稽古してきた事を成功させる事が一番大切ですからね。
稽古場で、稽古中は、叩きのめされる位の気持ちじゃなきゃ
本番危険です。。

稽古で守りに入るとだいたい、本番で叩きのめされますから(笑

だから、古典芸能は特に
稽古は攻め。
本番は稽古で積み上げてきた身に付けた流れを
守って表現するが重要と思っています。

でも最後は、本番でのその場での
感情の流れに 逆らわないこと。。

稽古してきたことと、違う表現になったとしても、
それは、けして間違いではなく
正解なんだと、教えて頂きます。

芸は、あくまで、「生もの」なんですよね♩
だから面白い!!!