こんにちは。
今日で2月も終わります。
ここ何日か真冬だということを忘れてしまいそうな温かな陽気が続いていますが、寒さが厳しい時も、数は少ないけれど頑張っている野の花たちがいます。
今日はそんな寒さに負けない冬の野の花たちをご紹介したいと思います。
前回、黒い艶々の実をご紹介した「犬酸漿(イヌホウズキ)」の花です。
日当りの良い駐車場の隅っこで見つけた「犬酸漿」は、茎を四方に伸ばしてたくさん花を咲かせていました。
青々とした葉っぱと白い花の取り合わせが、寒さに負けない力強さを感じます。
陰に隠れていますが、まだ小さな青い実がついていました。
これからあの艶々の実をつけていくのでしょう。
次は、背丈をぐっと伸ばした「野芥子(ノゲシ)」です。
茎も太く堂々とした姿で、たくさんの黄色い花を咲かせていました。
大きく茂った葉っぱは食べられるようです。
他の雑草はまだ地面に張り付くように冬を耐えている所なので、「野芥子」の黄色い花がとても目立ちます。
「犬酸漿」も「野芥子」も、寒さに怯むことなく花を咲かせている姿がとても印象に残りました。
それから、ちょっと変わった実を見つけました。
蔓にいくつも実をつけて、空家の塀に鈴なりになっていました。
実は、3,4㎝位でラグビーボールのような形をしています。
緑色に鮮やかな白い筋が入っていて、小さいスイカ…と言うより、ちっちゃなウリボウがみんなでワイワイ遊んでいるみたいです。
調べたら「沖縄雀瓜(オキナワスズメウリ)」という植物でした。
グラスに蔓ごと生けて、先ほどの「野芥子」の葉っぱを添えてみました。
実だけアップにするとこんな感じです。
これを見つけた場所は、もう長く空家になっている所なのですが、この「沖縄雀瓜」は、今回はじめて見つけました。
沖縄の名がついているのに、真冬にたくさんの実をつけている、かわいいけれど不思議な植物です。
そして、寒い時に一番目立つ野の花は、何と言っても「大黄花片喰(オオキバナカタバミ)」です。
どんなに寒風が強く吹く日も、グーンと伸ばした長い茎の先にこの華やかなレモンイエローの花を咲かせています。
上は、小さめのガラスの器に花を集めて生けてました。
こちらは、黒い器を2つ並べて、たっぷり花だけ入れてみました。
器の色が違うと印象も違いますね。
真冬でも、寒さの中で頑張っている野の花を見つけると、なんだかこちらが励まされている気持ちがします。
おまけ
冬の花をちょっとずつ見つけて楽しんでいる間に、急に気温が上がってきました。
今日、なんとこんな春の花たちを見つけました。
「仏の座(ホトケノザ)」「野襤褸菊(ノボロギク)」「和蘭耳菜草(オランダミミナグサ)」「道種付花(ミチタネツケバナ)」です。
まだ背丈も低く花もたくさんではありませんが、ちゃんと春が近づいてきているんだなあと嬉しくなりました。
来週は、また寒さが戻ってくるようなのでちょっと心配ですが、きっと負けずに咲いてくれると思います。
今日もご覧いただいてありがとうございます。
では、また。
犬酸漿(イヌホウズキ):ナス科ナス属
野芥子(ノゲシ):キク科ノゲシ属
沖縄雀瓜(オキナワスズメウリ):ウリ科オキナワスズメウリ属
大黄花片喰(オオキバナカタバミ):カタバミ科カタバミ属
仏の座(ホトケノザ):シソ科オドリコソウ属
和蘭耳菜草(オランダミミナグサ):ナデシコ科ミミナグサ属
野襤褸菊(ノボロギク):キク科ノボロギク属
道種付花(ミチタネツケバナ):アブラナ科タネツケバナ属
※間違いがありましたらご指摘ください。