こんにちは


この週末は

家族で清里へ


朝晩の気温がとても涼しくて

爽やかな清里の高原で

みんなで楽しく過ごしてきました






今日は息子のお誕生日


お誕生日のプレゼントを何にしようか

ずっと考えていた息子ですが


清里のオルゴール館で出会った

“オルゴール”が気に入ったようで

オルゴールに決まりました😊


娘も一緒に

今年のお誕生日プレゼントは

“オルゴール”に決まって

それぞれお気に入りのオルゴールが

見つかったようでよかったです



ステキなオルゴール館でした✨

 入り口にある手回しのオルゴール


息子が小学2年生のとき
突然の高熱を出し
入院をしたことがありました


採血などの様々な検査をして
結果は
EBウイルスであることが分かりました


対処療法の入院となり
経過もよく
数日で退院が決まったのですが

その時のことを
最近思い出したんですけどね


入院自体は息子への理解がある病院だったので
心配はあったものの
とても細やかなケアをしていただいたおかげて
息子自身も
大きな混乱もなく過ごすことができました


今回思い出したことは
退院が決まったときのことです


病室で主治医の先生から
退院のお話をいただいたので
そのまま息子に

『良かったね
 元気になってきたから
 もうすぐ退院
 お家に帰れますよってお医者さんが
 お話してくれたよ』ってね
伝えたんです

息子の返事は
『はーい!分かりました
 それじゃあ 先生
 僕の血をそろそろ返してもらえますか?』って
息子が言ったんです

周りのみなさん
わたしも
びっくり!


『ほら 先生あの時の血です
 検査に使ったぼくの血です』って
話している息子に

わたしは慌てて
『あの血はね』と
採血の血は検査で使ったから
返ってこないんだよと説明しました


すぐに納得してくれたのですが
【採血の血を返してもらう】という概念が
わたしには全くなくて

その時のことを思い出していたら


いつだって
息子は
“暗黙の了解”でもなく
“当たり前”でもなく
“常識にとらわれること”でもなく

息子のストレートな素直な想いで
向き合っていることばかりだなって
思ったんです


自閉症の子ども達は
“暗黙の了解”が苦手といわれています


息子と過ごしたこの14年

実際に
その“苦手さ”を感じることは
山ほどありましたが


その“苦手さ”は
息子の目線で見てみると
ただただ素直に
常識にとらわれることなく
想ったことを言葉にしただけだったんだなと
気付かされます


同時に
息子の世界を見せてもらうことで
わたし自身が
世間の当たり前にとらわれすぎていることが
たくさんあることに
気付かされ続けています


『ぼくの血』を
『ちょっと検査に使うからね』と
採血されて
『ぼくの血』を
返してもらおうと思うこと

この出来事には
息子らしさが
ギュッと詰まってるなぁって😊


この時どんな想いだったの?って
先日聞いてみたら

『血を抜かれるなんてあれは衝撃だった』と
話してくれました



わたしは息子の母になることができて
息子から教わることが
ほんとうにたくさんあって

常識にとらわれることなく
自分がどう思うのかを大切にしていくことを
その姿から教えてもらって

わたしは硬い考えになってしまうことが
たくさんあるから
息子が見せてくれる世界のおかげで

もっと柔らかな考えになりたいなって
想います


そして
いつも息子が
自分以外の人達の気持ちを尊重してくれることも
柔軟な感覚で物事をみている
息子だからこそ
互いの気持ちが違うことを
優しく受け入れてくれているのではないかなと
感じています


“こうあるべき”が強くなってしまうと
どうしても
気持ちが硬くなってしまうもんな

息子を見習っていきたいな


自閉症として生まれてきた息子が
この世界で
自分らしく楽しく過ごせるように

わたしもお互いの違いを
柔軟に受け止めていこう

そんなことを想う
息子の14歳のお誕生日です