マイ・ブラザー [Blu-ray]/トビー・マグワイア,ジェイク・ギレンホール,ナタリー・ポートマン
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「キャタピラー」のように、

完膚なきまでに叩きのめされた帰還兵が

日常へ戻ってきたとき、

迎え入れる家族の、日米のなんという違い!


男の存在意義が、ガチガチに固められた男性性であればあるほど

それらをはぎとられた男の無残なこと・・・。

「夫」や「父」や、「息子」、「兄」などなど。

だけど、米映画はいつも、

アイデンティティを失った男に優しい。

最後はいつも家族愛が救済する。


お金とか、性愛を超越して

最後に行き着くところは、家族の愛。


だからこそ、こういう映画が普遍の意味を持つが

「キャタピラー」の寺島しのぶは夫の家族愛足り得ない。

そこに救いが無い。

日本の病みは底なしに深いと感じる。



キャタピラー [DVD]/寺島しのぶ,大西信満,吉澤健
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日中戦争。

有事の空気が、いやおうなく自分を尊い犠牲にしたて、

母も妻も、おまえは国のために死ぬのだ、という目で見つめる。




手足をもぎとられ、言葉も失って

ただの肉のかたまりとなり、戦地から帰ってきた夫(大西信満)は

国家の暴走下、「立派に戦った兵隊さん」と奉られた象徴。


この圧倒的な国家暴力をストレートに映画にしていることに

拍手を送りたい。

新しいものは何も無い。

だが、一人の人間を通して戦争を描くと、こういうできばえになる。

これを観て、

日本は戦争を再び選択するのか?という

反戦の映画になるのかもしれないが

私が真実恐れるものは、戦争そのものではなく

空気、なのだ。


この空気になると、母は息子の「戦死」を望む。

生きて帰ってくることを恥じる。

大西信満が戦地で狂ったように犯し続けるレイプも

この空気のせいのような気がする。


醜い姿の夫を軍神として

シンボライズする空気に、あらがえない妻(寺島しのぶ)。

女とは、もっとも下層に属する、虫けらのような存在。

無視される立場からの視点がジェンダーも描き出し

観るべき作品になっている。



先月、運転免許の更新に行った。

今回ばかりは、

あの悪名高き「交通安全協会」の入会を拒否するゾ!と

心に決めてよしっ


窓口では女性が、にこやかに、でも事務的に

「前回は交通安全協会に入会していただいてありがとうございます
今回も引き続き入会でよろしいでしょうか?」

と、よどみなく言う。

私 「いえ!入りません!!」

言ったぞ!キッパリ!

そしたら、女性は少し硬い表情になったけど

「では、次回の更新のときにまたご検討お願いします」

と、あっさり・・・だった。



待ち時間に、ヒマだから

次から次に手続きに来る人をウォッチしていたら

皆さん、かなりの確率で、交通安全協会の入会にNOと言っている。

窓口のお姉さんも断られるのに慣れてるのね。


でも、

選択できる!と知ったら

人間マトモな判断を下せるんだなぁ。

だけど、多分・・・・

役人は、会費で天下り先を保持できないとわかれば

どこからともなく補助金をせしめてくるから

私たちの税金が使われるのに

違いはないのかもしれないが・・・・。