今月号の坊と蓮の会話の前に書いた作品。
これがなければ、12月号そのものだった⁉️
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いきなり蓮と出くわし絶句するキョー コ。
「や…あ…最上さん。」
蓮が気まずそうに声をかけた。
キョーコは視線をむけることなく
蓮にお辞儀して通りすぎようとした。
「待って…」
蓮は慌ててキョーコの腕をつかんだ。
「触らないで！！」
あまりの勢いに蓮はたじろぐ。
「ごめん…この間は…不破のことで」
蓮が話そうとしたが、キョーコは
遮った。
「そのことはもういいです。椹さんに
呼ばれているので失礼します。」
立ち去ろうとするキョーコを
蓮は再度引き留める。
「話したいことがある…週刊誌の…」
それをキョーコも再度遮る。
「急いでますので…あ、敦賀さん。」
キョーコは立ち止まり微笑んだ。
「もう、私にお食事の依頼をしないで
ください。彼女さんにお願いしてく
ださい。」
「最上さん…」
「失礼します。」
キョーコは足早に立ち去った。
キョーコは蓮が見えなくなる
ところまでくると壁にもたれて
大粒の涙を流した。
嗚咽を手でふさいだ。
(…こんな日が来るのはわかっていたの
にまた恋をするなんてホントに馬鹿。)
キョーコは何度も深呼吸して
気持ちを落ち着かせた。
(…よし！)
「椹さん、お待たせしました。」
End
初稿20190521