「何で主役がこないんだよ。琴南さん、
連絡してくれよ。」
激怒の泰来に奏江は冷ややかに答える。
「別にいいじゃない。クーも来てるし。何
か不満なの?」
「いや…クーに不満など…もういいよ。」
そんな泰来の隣にクーが座る。
「泰来、飲んでるかね?」
「は、はいっ!飲んでおります。あ、クー
何を飲まれますか?」
すっかり舞い上がる泰来に奏江は
にやっと笑う。
(…単純で助かるわあ。敦賀さん、
キョーコは初心者だからほどほどにして
くださいよ。)
「くしゅんっ」
珍しく、くしゃみをした蓮を心配する
キョーコ。
「敦賀さん、大丈夫ですかっ!」
「キョーコ、もう名前で呼んで。」
「はい////れ…蓮さん」
「村雨くんか琴南さんが噂してるん
だろ。」
「あの…そろそろ戻らないと…」
「戻らないよ。キョーコ歩けるの?」
蓮はキョーコの細い腰を抱き締める。
「歩けません/////」
「ふふ、お姫さまだっこして打ち上げ会
場にいく?」
「蓮さんのいじわる!!」
「もう、離さないよ。ずっとずっと我慢
してたんだから。」
蓮はキョーコの胸の頂を甘噛みした。
「あ…んんっ…蓮さん…」
「愛してるよ。キョーコ」
蓮は再びキョーコに覆い被さった。
End