「シーン105いきます!」
「殿、失礼いたします。お背中を流しに
まいりました。」
湯女が浴室に入ってきた。
「うむ、ご苦労」
腰掛けている殿と呼ばれた下帯姿の
男は頷く。
湯女が後ろに回ろうと男の脇を通り
過ぎようとした瞬間、男は湯女の右手
を掴む。
「左手に何を持っている?」
男に問われ、湯女は舌打ちする。
「ちっ、ばれてしまっては仕方ない。
殿、お命頂戴します!」
左手に小刀を持った湯女が男に襲い
かかる。
男は立ち上がり、応戦する。
しかし、訓練された、くの一に素手で
応戦しても勝ち目なく、後ろに回り込
まれ小刀を首に押し付けられる。
「おとなしくしておれ。命までは取ら
ぬ。お前は…人質…えと…あの///すみませ
ん!」
「カーット!京子ちゃん、5回目だよ。
ちょっと来て!」
「はい…すみません。」
キョーコは森住監督に呼ばれた。
「京子ちゃん、もう慣れてくれよ。5回
も見てるんだぞ。」
「そ、そんな5回もみてるだなんて。
わざとミスしてる訳ではないのに///」
「男の尻なんかどれも同じだろう?」
「言わないでくださいっ/////」
屈み込むキョーコに森住は呆れる。
「ユキ、叱りつけてくれ。」
森住はプロデューサーの呉前に
委ねる。
呉前は腕組みして真っ赤な顔で
俯くキョーコをじっとみつめた。
歩み寄り、ぐいっと俯くキョーコの
顎を掴み、顔をあげさせた。
「京子さん、貴女はそれでもプロです
か?」
「……すみません。」
「しかし、貴女は未成年だ。刺激が強い
なら今回だけはシーンを変えてあげよ
う。」
「ありがとうございます!」
「後ろに回らない。前から殿の身体を
洗いながら誘惑し、隙を狙って胸元に隠
した小刀を抜くに変更する。」
「@%&#¥$???!!!」
「嬉しいな。最上さんに誘惑されるなん
て。」
蓮はてらてらと笑う。
「私ではなく、くの一がです!」
「身体も洗ってくれるんでしょ?何か
照れちゃうな。」
「くの一は命を狙ってるんです!」
「最上さんになら命を狙われてもいい
なあ。」
「///////////」
「えっ、元に戻してくれ?」
「はいっ!お尻の方でお願いします。」
End
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無性に書きたくなりまして(//∇//)
え?連載を休んでまで書く新作じゃない?
はい、まったくその通りです!!
蓮さまのお尻…見たい。
初稿2018.6.3