キョーコは今年もグレイトフルパーティ
のパティシェを担当する為、年末の忙しい
最中、メニューを考えていた。
「京子ちゃん、才能あるのはいいけど、
X'masは有意義にすごさなきゃ。」
「え?古賀さんもお呼びしようと思って
たのに用事ありましたか?」
「あのねえ、X'masだよ。大勢でパー
ティなんて年寄りと子供と彼氏彼女いな
い奴だけだよ。」
「男性は、敦賀さんや貴島さんやブリッ
ジロックも来ますよ。」
「それってパーティに想いを寄せてる
娘がいるからだろ?察してあげなよ。」
古賀は苦笑しながらキョーコの肩を軽
く叩いた。
(…貴島さんはスイーツ好きだから参加
で、ブリッジロックの皆さんは同じ事務
所で共演してるからで、敦賀さんはマリ
アちゃんのために来ているのよね??)
キョーコには古賀が言わんとしてる
ことがまったく判らなかった。