「紅葉役は京子さん!」
社はキョーコにグッと親指をたてた。
「キョーコちゃん、連絡しなきゃ」
社は、はしゃぎながら促す。
「社長さんに電話します!」
キョーコは頷く。
「そうじゃなくて…」
「あ!椹さんにですね。」
「もっと大切な人がいるでしょう?」
「だるまやの大将と女将さんですね。」
社はブンブンと首を強く振った。
「蓮に連絡しなきゃ!」
その言葉を聞いてキョーコは寂しく
笑った。
「私が紅葉で敦賀さんがっかりされると
思いますよ?」
「キョーコちゃん、そんなこと「喜んで
るよ。」
「蓮!」「敦賀さん…/////」
ふたりは振り返った。
「最上さん、俺、嬉しいよ。紅葉おめ
でとう。」
神々スマイルを浮かべる蓮。
「で、でも森住さんが敦賀さんからピン
キーリングを…」
「え?」
こっそり逃げようとする仁子。
「どこにいくのかな?森住さん。」
社は腕組みして呼び止めた。
End