「あの…」
呼び止められたウメ、目をきらきらさせ
る。
(…きやあ、キラキライケメンさんやわ。)
「仲居頭さん、京子さんと親しいって聞い
たんですが…。」
「えっ、ええまあ、私の妹分のようなも
のよっ///」
ウメ調子に乗る。
キラキライケメンはウメに神々スマイル
を向けた。
「では、撮影所にいる京子さんにこれ
渡してもらえますか?」
「ファンレター?お安いご用よ!」
遠巻きに女将が二人の様子をみていた。
(…敦賀さん、また金髪碧眼に変装してウメ
からかって…。ウメもいい加減わからない
かなあ?)
「ウメさん、すみません。こんな遠くま
で。」
キョーコは恐縮した。
「キョーコちゃんのファンやて。滅多に
いないイケメンだからあった方がいい
よ。」
ウメ熱弁ふるう。松ぼっちゃまがだめな
らキラキライケメンさんや。
キョーコは手紙を読んだ。
『キョーコちゃんへ。思い出の河原にい
るよ。よかったら来て。コーン』
「コーン!すぐ行くね!」
「???」