翌朝。

    キョーコは蓮より先に目覚めた。

 昨日はお風呂から上がったあと、客室用の

浴衣を羽織って就寝していたが、胸元が涼

しい。

    「………!!」

    浴衣がはだけて、胸がはみ 出していた。  

   (…きゃあああ、なんて寝相が悪いのぉぉ。)

     キョーコ慌てて浴衣を整えた。

  「あ~あ、残念。いい眺めだったのにな

   あ。」    

      蓮がじいっとキョーコを見ていた。

     蓮は上半身裸で髪は寝乱れてボサボサ

  だが、それがまたセクシーだった。

    「蓮さん、破廉恥ですぅぅぅ。」

    「煽るキョーコが悪いんだよ。胸わざと

  見せたりして。」

     「見せてません!」

     「今朝も一緒に風呂に…。」

     「入りません!」

     「冷たいな、キョーコ。俺のこと嫌

   い?」

    「判ってるくせに///」

    「判らないな。好きなら俺にキスして?」

    蓮に促されてキョーコは蓮の唇に触れた。

    「足りないなあ。」

     がっかりしている蓮の姿が、コーンと

   重なって見えた。

    (…まさかね。)


         

      蓮が露天風呂に入りにいったので

  キョーコは急ぎ着替えた。

     キョーコは自身の身体の変化に戸惑

   っていた。

      身体が火照っていて、奥が湿っていた。

   (…蓮さんの隣でねむったからですかぁぁ。

 破廉恥な夢を見ていた気もしますぅぅ。最

 上キョーコ切腹ものですぅぅ。)



   ※訳ありです。『蓮の呟き』で判明

   します。