カナヘイ花ラブミー部の謎③カナヘイ花


   とある日。俺は最上さんにスケジュールの確認をしようとラブミー部の部室に向かった。

  ドアは空いていた。

  入ろうと、足を踏み入れた瞬間。

  最上さん確認。そして蓮もカナヘイびっくりえっカナヘイ!?

 二人は向かい合って座り、最上さんが作ったと思われるクッキーを前に、コーヒーを飲んでいた。

  蓮は甘々の笑顔で最上さんを見つめながら何かを語り、最上さんは頬を染めながら、うっとりと蓮を見つめていた。

  部屋はハートカナヘイハートだらけ、ピンク色に染まっている(°д°;)

  あの二人付き合ってるのかカナヘイ!?
  最上さんから聞いてないぞ!!
  俺はタレント部主任だぞ\(*`∧´)/\(*`∧´)/
 
  そもそも他所と違って、うちは恋愛禁止じゃない。むしろ推奨してる。社長がショックなうさぎ

  だから、俺に一言いってもらわないと。

  「最上さ…。えっ!」

  突然、左腕を捕まれた。

   「社?」

   振り返ると、社と琴南さんと社長もいたびっくり

  「椹主任、そっとしておいてください。」

   「社…。」

  社が苦笑していた。

   「そうです。めったに会う機会ないんです

から、邪魔しないで。」

    「琴南さん…。あんぐりうさぎ

  琴南さんはちょっとおかんむり。

    「椹くん、人の恋路を邪魔する奴は…とい

  う例えもあるだろう。しかし、鈍い男だな

  あ。松島くんも天宮くんも前から判ってい

  たのに。」
 
      マントを翻しながら去っていく社長には

   めちゃくちゃ呆れられた。

    「みんなー、知ってるなら教えてよぉ。」
 

 
 
    「あら?外が騒がしいですが。」  

   キョーコが気づいた。

     「ゴメン、ドア開けたままだったね。」
 
    蓮はキョーコに優しく微笑みながら、

 ドアを閉めた。

    (…椹さん、スケジュール調整おねがいし

 ますよ。)

       




 2017.3.3一部削除、加筆修正