綾:んー、私に任しといて♪まだ諦めんの早いよ

真:諦めちゃいないけど…。でも無理め。


シアターの奥に消えてく二人。すごく素敵だった。悔しいけど。



☆おかえりニャーム☆

次の日の日曜日、午前中の約束だけど、ケージを持って朝イチ9:30にニャームを迎えに行った。

久々の再会。嬉しくてうれしくて。
ネコは、犬みたいにメッチャ笑顔ってしないけど、眩しそうな、懐かしそうな、なんとも言い様のない、トロンとした眼で、優しく見つめてくれる。

ごめんね、ダメな飼い主のウチを許して。これからもしっかりお世話をするからね。

シーナくんに感謝。
でも今日は、LINEはしない。


家に着いたタイミングで、また拓斗からLINE!
やだやだ、ホントにどっかで見られてるみたい。

やっぱり怖いから、会わない。
テストとか色々理由をつけて、ひたすら断った。近所に住んでないのが、救い。
なんでウチに執着するんだろう?全然大事にしてなかったくせに。意見が食い違ったとき、ぱんって頭をはたかれたこともあった。今だからわかるけど、デートDVだよ、それ。

男子は、付き合う相手しか下の名前で呼ばないことにしていた。

他の男子とは違う、というウチなりの掟。
でも、「好き」の気持ちがなくなったら名字まで忘れちゃった!

なんだっけ?もう下の名前で呼びたくないのに!
進藤、安藤、遠藤、うぅーん、違う。何藤だっけ?
うわ、自分の薄情さに、ちょっと引いた。
きっともう、早く忘れたいんだ。