今、私には夫と子供との家庭がある。
昔のことを思ったら、本当に幸せだと思う。



毎日、
「生」を感じないように
早く命が終わるように
食べずに過ごした日々



過食に溺れ
食べても食べても満たされず
けれども食べるのが止まらず
思考を停止させるかのように食べ続け
自分が「醜く汚い存在」であることを
証明し続けた日々



太った自分=「醜く汚い存在」が許せない
かといって過食も止められず
過食嘔吐を繰り返し、痩せを取り戻す
痩せを取り戻したけれど
「醜く汚い存在」という思い
罪悪感はより一層増した



結局、全てを感じなくて済むように
何処かへ逃げる




過食嘔吐に逃げる
転職や引っ越しを繰り返し
誰も本当の「醜く汚い存在」のわたしを
知らない環境を探す
何度も何度もリセットボタンを押す



食べて吐く=リセット
人生をやり直したい
こんな「醜く汚い存在」のわたしを
無かった事にしたい
無かった事にしたい
無かった事にしたい




以前より、幸せだと思っていた。
以前より、癒されたと思っていた。
以前より、食べれるし
以前より、動けるし
以前より、人間らしい生活が送れている。




だから
過去は無かった事にして
過去の辛い気持ち
苦しい気持ち
怒り
寂しさ
苦しさ


そんなのは置いといて
ひとまず今の幸せを実感したらいい
そう思っていたのかもしれない
もちろん、無意識に。






今日、
チビのりぴーが激怒した!!!




ふざけるなムカムカ
無かった事になんてするなムカムカ
わたしの気持ちを忘れるなムカムカ
わたしを雑に扱うなムカムカ




そう言って
まだまだ過去の私は怒っていた。
地団駄踏んで、泣き叫んで
身体の底から怒っていた。



知らなかった。
こんなに怒っていたなんて。
ほんとにごめん。
気づいてあげられなくてごめん。
無かった事にしようとしてごめん。
無かった事にしようとしてごめん。
無かった事にしよつとして、ごめんなさい。




何度でも謝って
何度でも頭を下げて
何度でも涙して
わたしはわたしの過去を迎えにいく。


わたしが、わたしの
「過去」迎えに行って
「今」を感じて
「未来」へつなげる



わたし自身の未来へ、ちゃんとつなげる。



だから今、しっかり過去と向き合おうと思う。