
「8月6日に祈る」
あの日
大地に降り注がれた光は
万物を育む父なる太陽の
深き眼差しではなかった
ソドムとゴモラを焼き尽くした光が
神の雷(いかづち)だとしたら
あの日
罪なき人々の上に放たれた閃光は
いったい何だったのだろう
本当に裁かれなくてはならないもの
焼き尽くさねばならないもの
憎しみに憎しみを重ね
民衆を争いへと煽る力
正義の剣をもっての殺戮
無差別な搾取
すべての差別
尊い命の代わりに
これらが焼き尽くされていく日を
永遠の祈りと共に・・・
サミュエル・バーバー:弦楽のためのアダージョ

