明日、私は誰かのカノジョ 15 をのひなお
を読みました
※一部ネタバレありますので知りたくない方はスルーしてください。
Amebaマンガより画像引用
巻を追うごとに面白くなっている明日カノ。
15巻の表紙は幼いころの雪。愛くるしい。
気になる雪と太陽の関係、そして雪と雪の母、太陽と太陽の母のエピソードがそれぞれ深まった回でした。
「お母さん」と縁を切りたい。でも切れない。
雪と太陽の罪悪感、期待、湧き上がるさまざまな感情がすごく丁寧に描かれていました。
初めて共感できた人だからこそ、いつか捨てられるんじゃないかと怖くて、悩みを打ち明けられなかったり、束縛しようとしたり。
虐待や過干渉(当の母親はまったく問題だと思っていない)によって自由を奪われ、人を信じられなくなる雪と太陽。
すごく切なくて胸が痛かったです
私もアルコール依存の父と共依存の母のもとに生まれ、親から制約を受ける環境で育ちました。
なので20代の頃は恋人との境界線がバグってましたし、自分と相手を信頼するということが出来なくて辛かったです
力を奪われるような感覚とか、親と縁を切りたいけれど切れない気持ちとか、共感しながら読みました。
このようにシリアスな展開でしたが、ストーリーに無駄がなくスッキリしていて、絵とコマ割りがとても美しく、キャラクターに魅力があるので読後に清涼感が残るんですよね。すごい…。
雪と太陽が美しくて魅入ってしまいました
翼くんも久々の登場で嬉しかったです