26週5日を迎えた日の夕方のこと。
そういえば、胎動がない気がする。
最後に感じたのいつだっけ?
そこで慌ててエンジェルサウンド(胎児心拍計)を使ってみると、ちゃんと鼓動を感じられたので一安心。
しかし、その後も胎動を感じず。
今まですごく元気に動いていたのに。
その晩は気になってよく眠れず。
主人は「大丈夫だと思うけど」との言葉。
次の日。
かかりつけの病院に電話。
私「胎動計は反応するんですが、胎動を感じないのです」
ドクター「大丈夫だと思いますよ。どうしますか?
もしどうしても心配なら、来てもらってもいいですし」
私「どうしようかな・・・・・・・・・行きます」
11時頃だったか、病院へ到着。
最寄り駅から病院へ歩く途中、タイルのところでつまずきそうになる。
「どうせ大丈夫、元気ですよって言われるんだろうな。
大袈裟にしちゃったかな」と思いながら歩く。
到着。先生に診てもらう。「どうせ大丈夫って言われるだろう」とまだ思いながら。
しかし、心拍計?を見た先生の様子がおかしいことに気づいた。
「〇〇が落ちてる。危ない、すぐ出しましょう」かなんか言われた。
すぐ出しましょう、って言葉ははっきりと覚えています。
え、まだ26週なのに。出すってどういうこと?
また私は赤ちゃんを失うの?また失うの?また失うの?
混乱ってこういうことをいうのだろう。
うわーーーーーーーーっととんでもない大声で泣きながら、他の選択肢がないことを悟った。
落ち着いて、早く旦那に知らせないと。
看護師さんに押してもらって車椅子で移動。
看護師さんと話しながら、旦那にラインで知らせる。(しゃべっていたのでとりあえずライン)
早く見て。早く来て。
珍しくすぐ既読になって返事が。
その後どこかに寝かされて、あれこれ医師や看護師さんに聞かれている間に
医師が主人に電話してくれた。
担架?に寝かされて手術室へ運ばれる途中、主人がやってきて、ほんの一瞬だけ、
本当に一瞬だけ、顔を見ることができた。
ほっとした。すごく。
普段ならこんな早く来れない。きっと、現場がたまたま近くだったのだろう。
主人は本当に悪運の強い人。
私が自宅の鍵を忘れてしまって、困って電話した時も10分くらいで現れたことがある。
普段なら近くにいないし、忙しくて来れないのに。
ほんとそういうとこ、すごい。
そして、帝王切開手術。
いろんな人たちの視線を浴びながら意識が遠のいていって、
目が覚めたとき、誰か2人の話し声がして、
そして、私が目覚めたことに気付き声をかけてくれて、
「赤ちゃんは?」と聞くと「大丈夫ですよ」と言ってくれた。
とにかく、ほっとした。
それしか言えない。ほっとした。