今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

Spring Can Really Hang You Up the Most - Spike Robinson

Tenor Saxophone – Spike Robinson
Piano – Ted Beament
Bass – Peter Ind
Drums – Bill Eyden

Released : 1985
Album : Spring Can Really Hang You Up the Most

’60年代に吹き荒れたフリー・ジャズ、’70年代に盛り上がったフュージョン、それらにそろそろ飽きた’80年代に入り、”やはりジャズはアコースティックで軽快に4ビートでスイングするのが良い”という時期にウィントン・マルサリスのような「新伝承派(ネオ・トラディッショナル)」と呼ばれる若手が登場します。
’30年生まれのスパイク・ロビンソンは’48年に音楽家としてアメリカ海軍に入りイギリスに派遣されロンドンを拠点にビバップを演奏していたようです。その後アメリカに転属となり除隊して演奏活動を始めますが、音楽シーンに不満で、以後30年間コロラドで電子工学のエンジニアとして働き、時々地元のクラブで演奏もしていたようです’81年にヴィクター・フェルドマン、レイ・ブラウンと”Spike Robinson Plays Harry Warren”を吹き込み、イギリスでのツアーの成功を機にエンジニアの仕事を辞め演奏活動に専念します。
丁度この時期がロビンソンのようなサウンドが受け入れられる時期と重なったことで、スパイク・ロビンソンは脚光を浴びるようになったようです。
スパイク・ロビンソンはレスター・ヤング系のズート・シムズなどと同様に小細工をせず流行に左右されない美しさとスイングを追及するまろやかで良く歌うテナーを聴かせます。
ようやく雨も止み、八分咲きの桜が雨上がりの空を賑やかにしてくれています。まだ”物憂い”というには少し寒いですが、こんな曲も良いでしょう。

 

 

以前書いたこの曲の記事はこちらです。