といっても昨今話題の中高年のストーカー激増とかそういう話題ではなく
アンドレイ・タルコフスキーの『ストーカー』
別に『タルコフ好き』ってわけじゃないんですが、昔、たまたま見たらよかったので
VHSで保存してたんですが
技術は日進月歩
もはやVHSってなあに？状態
タルコフスキーってだあれ？状態
シベリアみたいな地方の話です
冒頭、白黒です
線路の脇の汚い小屋で男が寝ています
列車が通ると、振動、騒音…騒音、振動
寝てられません
小屋の板壁の隙間から列車の影と轟音が入ってきます
イライラするよな日常
イガグリ頭の男
汗をかいてうなされています
汚いはずなのに綺麗さと空気の凄烈さを感じる映像
遠方から科学者が訪ねてきます
『もの』を探しに
隕石かなんかが落ちて、それの調査かなんかです
でその墜落現場『ゾーン』に行くには、この主人公の『案内』が必要
この『案内人』の指示通りに歩かないと絶命してしまう
もう何度も案内している主人公
何故かこの主人公だけが『ゾーン』に受け入れられている
緑美しい森を１列になって、えんえんと歩きます
待て！そっちへ行っちゃいかん！
とか
布を巻いた小石を前方の草むらに投げてみて
こっちは行ける！
とか
地面に寝転がって
何かを聞いて、あ、こっち！
とか(笑)
そんな小芝居がえんえんと続きます
来るたびに、この『ゾーン』は違うルートを指し示すので
前はこの道で行けたけど、今は違う、など
この『ゾーン』は意志をもった生命体なのか？
何なのか？
来る者を拒むのか？受け入れるのか？
落ちた隕石の正体は何なのか？とか
実はそんなのどーでもいい感じのストーリ展開ですｗ
隊列で歩いてるものにとっては、今そこにある危機は
列から外れない事ｗそんな感じですｗ
そんな旅がえんえんと盛り上がる事もなく、続きます(笑)
ただおっさん達が森を歩くシーンだけなんですが
まあ綺麗です
んで着いたのか着かなかったのか
冒頭の男が寝てて、うなされてるシーンでエンディングです
何十年経っても
なぜか心に引っ掛かる映画です
映画ってテーマは普遍的なものでいいと思うんです
表現手法において、よりメジャーな表現を選ぶ
集客と金額回収は人間にとって 正の走光性ですから
そういった意味ではストーカーはメジャーじゃ無いっすねｗ
