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バンコク週報に出ていた記事を紹介します。

スイス人男性(57歳)が、プミポン国王に対する不敬罪で、禁固75年を求刑されていることが明らかになった。

 この男性は12月5日にチェンマイで、酒に酔って大騒ぎし、国王の肖像ポスターに黒いスプレーを塗るなどの5つの不敬行為を働いたとされる。不敬行為1つにつき禁固15年が課せられるため、合計で75年の禁固となる。

 3月12日にチェンマイの裁判所で抗弁が行われた。なぜ不敬行為を働いたのか、その理由は明らかにされていない。裁判所によると29日にも判決が出る見通し。

タイでは王室関係者に対して不敬行為を行った場合、不敬罪に問われる。誰でも不敬罪容疑で訴えることができるため、国民の間では、王室関係者に関する話は控えるのが一般的だ。

 特に昨年は国王即位60周年、今年は国王80歳の誕生日と祝賀行事が続く。国民の多くは敬愛を表するため、国王誕生日の月曜日には国王の色である黄色い服を着る。昨年9月にクーデターを起こした軍事政権も、その理由の1つとして、タクシン前首相が国王および王室関係者に不敬行為を度々行ったためと説明している。

 タイに不敬罪があることは外国人にも知られており、公の場で明らかな不敬行為を働く人はまずいない。また不敬罪で刑を受けたケースも実際には無いようだ。このようなことから、今回のスイス人男性の行為は極めて挑発的といえ、裁判所の判決に国際的な注目が集まりそうだ。

 ただし国王自身は2005年、誕生日のスピーチで、「私は間違うこともあるだろうし、その間違いを知るために、批判されうる。批判を受けるなら、どこが悪かったのか知りたい」と言及している。

約5年前、バンコクの映画館でタイ国歌が流れた時、起立しなかった日本人が不敬罪で逮捕され裁判で罰金刑を受け国外追放になりました。
私もマンションのベランダから上半身裸で王室関係者の車列を見ていたところ警察官が部屋に飛び込んできて危うく逮捕されるところでした。
タイでは朝8時と夕方6時に公共の場では国歌が流れます。

病人と僧侶以外は起立しないとこの法律に触れます。