約8ヶ月ぶりのブログ更新です。

3月ごろから某掲示板に私のブログに対し嫌がらせの書き込みが続いたため更新を止めていました。

今日の新聞で「タイ国内で闇の子供たちが上映禁止」という記事を見ました。

以下は新聞記事です。http://www.yami-kodomo.jp/

タイを舞台に、子どもの人身売買や渡航移植の問題点を描いた映画「闇の子供たち」(阪本順治監督)が、23日開始のバンコク国際映画祭で上映中止になったことが分かった。

映画は、闇ルートでの臓器密売に貧困家庭の子どもたちが巻き込まれていることを突き止めた日本人の新聞記者が、人身売買や買売春から子どもを救おうとするNGOの日本人女性とともにタイ国内で奔走する内容。梁石日(ヤン・ソギル)の同名小説が原作で、日本では8月2日から公開されている。東京にある阪本監督の事務所によると、「タイ国内で無許可で撮影した」ことを理由に最近、上映は不可能だと説明された。阪本監督らは24日にもバンコクで記者会見を開く予定だという。     

日本国内では8月2日から上映され評判も良く、HPで観た限りではストーリーは大変よく出来ている作品で私自身この映画に興味があり、一度観たいと思っています。                    でも映画宣伝には「これは事実である」と書いていますがこの映画はフィクションです。私は東南アジアに関わって32年。タイ在住は21年になりますがタイ国内で臓器売買の話を聞いた事も無く今まで日本国内、欧米、タイ・ローカルメディアがこの件に付いて報道した事実は全くありません。 10年以上前、ジャカルタでホームレスの子供たちが誘拐され幼女売春、臓器売買の被害に遭っている、という話を聞き取材に行きましたが全く裏は取れませんでした。 タイでは法律が改正され15歳以下の子供を性の対象にすると1回に付き20年以下の懲役刑と多額の罰金刑の両方。子供が売春をすると知って売った親、客に18未満の子供を斡旋したり人身売買ブローカーなども対象になります。そのためタイ国内の児童管理売春に付いては最近殆ど見かけなくなりました。観光地パタヤ(男の子が多い)や出会い系サイトで自分の意思で体を売っている子供たちはいます。これは日本でも中学生、高校生が援助交際をし自分のためにお金を使うのと同じで管理売春ではありません。が勿論買った方は厳しく罰せられます。 現在児童管理売春宿が多く存在するのはミャンマーとラオス。 親に売られたりブローカーに騙されて連れて来られた少数民族の子供たち(13歳~16歳)が多く、 ミャンマーのタチレク(タイ最北端の町のミヤンマー側)の売春宿では少数民族の子供たちが毎日6~10人の客を取り、もらったチップで家族を助けています。最近この地で韓国人グループ・ツアーが子供を買い国内でも問題になり韓国国営放送が何度も取材し放送をしています。                                  タイで外国メディア(TV、映画、コマーシャル、雑誌、)が取材撮影する場合、タイのフイルムボードに対し撮影許可を申請し許可を取らなければなりません。                           この映画の製作者は許可を取らず撮影したため上映禁止になった、とありますがタイではこのような内容の撮影は許可されないのが常です。映画製作者がタイに来た場合、無許可撮影で逮捕されるでしょう。



ダー   ダー2


去年ブログに書いた「死を待つ少女ダー」が2月7日(木)19:00~20:54、日本テレビのモクスペ「地球の家なき子~忘れられた3億人の子ども達~」全国放送なので東京以外のNNN系列でも見ることができます。
「世界子供白書」(ユニセフ・2006年)によれば、現在18歳未満の子どもは全世界に22億人。
しかし、この22億人に入らない出生登録や戸籍のない“忘れられた子供たち”が、およそ3億人はいるといわれています。
戦火や災害やそして貧困など様々な理由で家なき子となった“忘れられた子供たち”が暮らす〝子ども村〟が世界各地にあります。
番組では、これら世界各地の子供村を4人のタレントが訪ねます。
見えてきたのは、言葉を失うほどの過酷な現実とどんなことがあっても夢や希望を失わない子どもたちの命のエネルギーです。
僕らは親から売られた
【タイ・ナーナー子供村】 レポーター:山本 梓
ラオスとミャンマーの国境地帯にナーナー村という子供だけの村があります。村の住人は4歳から18歳までの子供たち131人。子供たちだけで運営されています。村の子どもたちの大半は、親に捨てられたり、人身売買の犠牲になった貧しい子供たちです。子供たちは、ここに住みながら学校に行き貧困から抜け出すために懸命です。
番組ではタレントの山本梓さんがナーナー村に一週間滞在しました。
そこで父親の暴力によって家族が崩壊し傷ついた心を持つ14歳の少女ブンソンと出会います。ブンソンとの触れ合いの中で山本梓さんは少しずつ閉ざされた心を開いていこうと努力します。また山本梓さんは、児童買春によってエイズとなり今は死を待つだけの少女との出会いの中で、何かをしてあげたいと苦悩し自身の無力さやあまりにも日本とは違う現実に涙します。

この番組は四カ国で取材され、私はタイの部分でカメラマン兼コーディネーターとして協力させていただきました。
モザイクをかけないで放送・ブログに出すことはダー本人と両親から許可を取ってあります。
興味のある方は是非見てください。

この話は現在取材調査中なので詳しい場所は書くことができません。
mongla


去年10月ミャンマーの観光ガイドから「日本人女性がミャンマーのカジノ街で売春を強要させられている」との情報が入った。
ガイドの話だと、タイ人観光客に「カジノで儲けたので高級売春婦が欲しい」と言われホテルのボーイを通して売春ブローカーに電話した。
そして部屋に来た売春婦からタイ人観光客を日本人と間違い「助けてください。この町で強制的に売春をさせられています。私は日本人です」と言われチェンライの弊社ストリンガーに連絡してきた。

そして私は彼女たちに会うためタイ国境から二日かけてこの町に入った。
ここは中国と国境を接し少数民族と中国人、タイ族(タイヤイ)が暮らす町。
言葉は全て中国語、通貨は中国元しか通用しない。
ガイドに詳しく聞いてみると、彼女は「同じ大学の友達と一緒にタイのチェンライに旅行に来てタイ人男性と知り合いました。そのタイ人からミャンマーに一緒に旅行へ行こう、と誘われこの町に遊びに来たが3日後ホテルの部屋にいると中国人が来て、お前たちは一緒に来たタイ人の男に売られた。だからその金の倍を売春で稼いで返さなければここから出ることはできない、と言われ大きな家に連れて行かれ監禁されました。その家には私たち日本人の他にロシア人女性が一人います」という。
次の日、私は取材を開始した。町には大小沢山のカジノ売春宿がありガイドが日本人と会ったというホテルのボーイに話を聞いてみた。
ボーイは「この日本人女性たちは3ヶ月間ミャンマー側で仕事をし、その後中国側に行って、3ヶ月後またこの町に戻ってくる。一晩の値段は7000~10000元。ホテルに来るときは必ず中国人の運転する車で来て朝帰るときも車が迎えに来る」ボーイの話では彼女たちの表情は暗く笑う顔を見たことがないそうだ。
タイの日本大使館に若い女性の失踪届が出ているか聞いたが出ていない、という。
彼女たちが自分の意志で売春をしていないのなら何とか助けてやりたいと思っているのだが、まだ会えてはいない。
地元の人と仲良くなるのはいいが気を付けてください。
最近タイ在住日本人の間で噂になっている話。



【読売バンコク】昨年12月にタイ中部の山中で日本人とみられる変死体が見つかった事件で、タイ警察は10日、遺体が、同月中旬から行方不明になっていた東京都の不動産会社経営、中園浩さん(67)であることをDNA鑑定の結果で確認した。 警察は中園さんが別の場所で殺害され、山中に遺棄されたとみて殺人容疑で本格捜査を始めた。警察などによると、中園さんは昨年12月14日、タイに入国。中部パタヤを訪問した後、音信が途絶え、同月下旬、両手両足を切断され、上半身裸で草むらに放置された状態で発見された。警察は、中園さんを空港に迎えに行ったタイ在住の知人の日本人の男(53)から事情聴取。男が中園さんのパソコンなどを所持していたため、窃盗容疑で逮捕し、中園さんの行方について追及したが、男は「知らない」と話していた。また、男は、中園さんが長期滞在のビザ費用などとして持参した現金の一部の約300万円も所持。調べに対し、男は、「貸した金を返してもらっただけ」と説明しているが、警察は、男が何らかの事情を知っているものとみて追及している。
これが新聞報道の内容です。

去年12月29日、私も某テレビ局からの依頼で取材に行き殺害現場・警察・レスキュー隊の取材をしてきました。
遺体は両手両足を切断されうつ伏せの状態で、死後10日以上経っていることから遺体は乾燥し司法解剖でも死因は分からない、地元警察・レスキュー隊も我々が取材に行くまで、この遺体が日本人だとは分からなかった。
中園さんは12月14日来タイ。そして空港で待っていた男、佐々木トシヒコ53歳で現在は中園さん殺害容疑でタイ警察に再逮捕されている。
中園さんの息子さんが「17日まで父親と連絡が取れないから」と来タイし日本大使館を通してパタヤ警察に捜査願いを出している。中園さんは頻繁にタイ・パタヤに来て現地妻もいる人。
今回の来タイは長期ビザ取得のため。報道されているような投資話ではない。
ここで疑問に思うのが、1.息子さんは何故こんなに早く捜査願いを出したのか?
頻繁にタイに来ている人が4日間連絡が取れない、からと言って息子さんは某大手の宗教団体の大物政治家を通して日本大使館に連絡を取っている。
通常このような話の場合、日本大使館に話すと「まだ4日ですね。たぶん若い彼女と楽しんでいるでしょうから、そっとしておいてやりなさい。それでも連絡がなかったら又電話してね」と言われるのがおち。
だから事情を知っている息子が大物政治家を使ったのでしょうね。
私の場合、年5回ぐらいしか親からは電話は来ないです。
2.共犯
パタヤ警察は事件の真相を知っている、と見られる日本人(中園さん・佐々木と共通の知り合い)二人を重要参考人として取り調べているが犯行を否認している。

タイでは昔から被害者も加害者も日本人という事件が多い。
1. 最近では日本からの旅行者に未成年の少女を斡旋し、「児童回春罪で警察に通報するぞ」と旅行者の勤めている会社を脅かし金を巻き上げる(個人より会社を恐喝した方が多額の金を取ることができる)。
2. 短期出張でバンコクに来た会社員にカラオケクラブで女性を斡旋し、ホテルで酔って寝ている日本人の指紋を薬物の入ったビニール袋に付けて警察官がホテルの部屋で指紋の採集をし「薬物取締法で逮捕する。嫌なら金を払え」と脅かす手口。ホステスを斡旋した日本人・ホステス・店・警察官がぐるになっての犯罪。
3. カラオケクラブ経営者が、日本人駐在員の妻がテニスのコーチと浮気をしたのをネタに「俺の店で客として来て日本人駐在員相手に売春をしろ。嫌なら旦那の会社にばらすぞ」と脅かされ、長期に渡って売春を強要されていた事件。
客の中に、この妻の旦那の会社の人がいて「最近できた店で日本人妻が売春をしている」と聞き遊びに行ったところ、自分の妻が売春をしていた。
旦那は店を警察に訴え妻は売春防止法で逮捕。日本人カラオケクラブ経営者も逮捕。そして妻は離婚された。
この寺はバンコクから約3時間のロップリー県にあるWat Phrabatnampu。通称エイズ寺です。
タイでは知らない人はいない有名なエイズ寺。
ミイラ

行き場のないエイズ患者たちを受け入れている。
しかし、ドクターはいないしナースもアシスタントナース4人だけで、ボランティアも2,3人のアメリカ人と日本人のみ、新しい僧侶も全然来ないという状況。
現在の収容されている患者数は153名、内僧侶が5名。
僧侶の話しては最近若い女性の患者が少なくなったのは売春婦がコンドーム使用している結果だ、と言っていた。
写真はパタヤで売春をしていた性転換患者がこの寺で亡くなりミイラとして保存されている。
胸のシリコンがまだ残っている。
今日のタイ・ニュースです。
物乞い2

 コーン・ケーン県の警察当局は28日、亡妻の15歳と13歳の連れ子を強姦し妊娠させた同県バーンパイ郡内在住の41歳の建設作業員の男を逮捕したことを明らかにした。
 15歳の少女は妊娠3ヶ月、13歳の少女は妊娠8ヶ月だという。
 男は警察に対して、2人の少女の母親が亡くなって以降も2人の面倒を見てきたが、約1年前に酒を飲んだ勢いで現在妊娠8ヶ月の少女を強姦し、その後現在妊娠3ヶ月の少女を強姦してしまった。強姦後2人に対して固く口外を禁じていたが、2人の少女の体の異変に気づいた近隣住民によって警察に通報され逮捕されてしまったと証言しているという。 
 尚、2人の少女は法律の規定に則り堕胎手術を受ける予定であるという。

この事件を追加取材したところ、被害者の少女二人はこの養父を釈放してくれ、と悲願しているそうです。
ダーも同じだが、このような仕打ちをされてもタイの子供達は親をかばうんですね。
親のばくち、酒代の金を稼ぐため自分から進んで物乞いや売春をする。
時々タイという国が解らなくなります。


くぁ
鬱蒼とした密林の広がるこの町には、軍事政権下で経済的な苦境に立たされ、出稼ぎ目的で集まるミャンマー人が今も後を絶たない。
このジャングルの町で無償の医療活動を続けるミャンマー人女性がいる。
シンシア・マウン医師47歳。
彼女自身も19年前に母国を脱出した難民であり、その献身的な姿は“ジャングルのマザー・テレサ”と呼ばれるほどだ。
シンシア医師の診療所には毎日300人以上の患者が殺到する。
彼女がタイ領で無料診療所を開くきっかけは1988年の民主化運動が国軍により武力弾圧され、タイ領に脱出したことだった。
学生らとタイ領に脱出し、「三ヶ月で帰るつもりだった」と言って笑ったドクター・シンシアだが、1988年いらい最も大切だった家族の絆を失った。
故郷に帰ることも両親に会うこともできず、この間に両親は故郷で死去し、弟の一人はカレン州内でマラリアで死亡した。
シンシア医師が診療所を開いたメーソットは、タイとビルマの国境貿易で成長した辺境の町だ。軍事政権の長期化に伴い、町にはビルマからの難民、民主化活動家、不法就労の労働者があふれた。
タイ警察や入官の取り締まりを恐れるビルマ人にとり、クリニックは「医療駆け込み寺」的存在となった。
通称シンシア・クリニックは、辺境での医療活動に医師代わりの役割を果たす看護士やヘルスワーカーを育てる場ともなったが、妊婦のエイズ検査の取り組みは早かった。
5年前には独自の血液センターを作り、献血、血液検査、輸血も自前でやっているという。
診療所の方は、当初は何もない民家が、60床を持つクリニックに大きく変身し、年間3万人に医療を施す小規模病院に成長したという。
5人のミャンマー人と8人のボランティア外国人医師。
それに120名のヘルスワーカーが、一日平均300名の外来患者を無給で診察治療する。
特に雨期は患者が増える。主な病気は死亡の原因としても高いマラリア。
こうした患者の6割はタイに出稼ぎに来た不法労働者、4割は無料医療を受ける目的で国境をこえてやってくる患者。
国内での医療費が高すぎたり、まともな医療を受ける施設がないから来るという。
交通費さえない患者が多く、基本的には無料。
クリニックの運営費用や薬は海外のNGOの援助などでまかなうが、日本人からの援助はわずかだ。
またジャングルに散在する集落に向けて「バックパック移動診療」も行っている。
医療のスキルを積んだ難民が、バックパックに数ヶ月分の医薬品や医療器具、食糧を詰め込みビルマ国軍に捕まる危険を犯し徒歩、小船などでビルマ国内の各集落に診療に出かけるのだ。
今では70チームに分かれて、合計15万人もの人々に治療を行っている。
先月はラオスに出張へ行っていたため日記の更新が遅れました。
asx


今年2月、弊社の北タイ情報員Aから「少数民族の村で処刑が行われた」と連絡が入ってきた。
処刑が行われたのはミャンマー国境の小さなN村。A情報員の出身地。
この村では約13年前からアヘンに変わり錠剤型覚せい剤(ヤーバー)を作りバンコクから来たブローカーに1錠20バーツ(約70円)で卸していた。
原価は5バーツ以下でバンコクでの末端価格は取締りが厳しくなって現在1錠300バーツ以上。
処刑は覚せい剤中毒の30代の男S(同じ村の男)が8歳の少女をレイプし、その家族5人を鉈で滅多切りにし殺害した事に対するもの、だそうだ。
Aが村人に聞いた話では「血糊のついた鉈を持って暴れていたSを屈強な男達が取り押さえ、ロープで縛り村はずれの木につるし、殺された身内が罵声を上げながら頭を木で殴り、ぐったりしたところで喉を鎌で掻っ切った」そうだ。
私は一度食用するため犬を殺しているところを見た事があるが、同じ方法だ。
Aは高校まで学校教育を受けているのでこの私刑がタイの法律に違反したものと知っている。
Aは村長に抗議したが「これは村の掟、また被害者が出る前に根を絶っておいた方がいい」と取り合ってはくれなかったそうだ。
国境の山深い地方では法や警察力がまだ及ばない事を実感する。


昨日バンコクのコンペン・センター刑務所で行われた世界ボクシング評議会(WBC)女子ライトフライ級のタイトルを懸け刑務所内の特設スタジアムで麻薬密売の罪で服役中の女性ボクサー、シリポン・タウィスク選手(24)がタイの刑務所で日本人の宮尾綾香選手(23)と対戦した。

2007年3月16日 付け読売新聞の記事によると
 シリポン選手は、タイで最貧困地域の中部ロッブリ県出身。家庭のトラブルから覚せい剤を始め、密売にも手を染めた末、2000年に逮捕された。懲役10年の実刑判決を受け、パトムタニ県の女性矯正刑務所に収監された。転機は、刑務所が更生目的で導入したボクシング。「バカなことをした過去を忘れたい」と挑戦した。すぐに頭角を現し、WBC女子ランキングの上位に顔を出すようになった。
これまでの対戦成績は18戦で13勝4敗1分け。タイトル戦では連敗中で、「もう絶対に負けられない」と、昨年以降、練習量を倍増した。刑務所では長い距離を走れないなどハンデがあるが、「受刑者仲間に応援してもらい、精神的にいい状態」と自信を見せる。 
13日には別の刑務所の選手4人とスパーリングを行った。入れ代わり登場する相手に得意の右ストレートを繰り出して圧倒する。受刑者仲間も縫製などの作業を中断して仮設リングに駆け寄り、「打ちのめせ」などと声援を送った。
矯正局によると、タイでは年間1000人前後の女性が密売や所持など麻薬関連の罪で収監されており、昨年は857人が刑に服した。同刑務所のシリポン・シュテイングラン所長は「勝てば矯正局に申請し、1~2年の刑期短縮を認めてもらう予定。素晴らしい社会復帰になる」と話す。
現在WBCライトフライ級は王者不在で、今回の勝者がチャンピオンとなる。対戦相手の宮尾選手はランキング11位で、タイトル初挑戦。「どこで対戦しようがチャンピオンベルトを必ず手に入れる」と意気込む。シリポン選手は「強い相手だけどベストを尽くす。将来は故郷で小さな食料品店を持ちたい。望まれればボクシングも続けたい」と、出所後の夢を語った。

シリポン選手は宮尾綾香選手を二回ダウンさせ判定で勝った。
勝者インタビューで彼女は「ここまでの道のりは長かった。辛くて何度もボクシングをやめようと思ったが、続けていて良かった。宮尾選手は強い。今度は日本で対戦したい」と涙ながらに語っていた。
シリポンは今年で7年刑に服している。再来年には出所し田舎で念願の食料品店を持てるかもしれない。

タイは薬物犯罪が多い。
私の知り合いのホステス、サーは小学4年生の頃、母親からヘロインの売買を言いつけられ、毎日学校から帰ってくると繁華街で売人をしていた。
母親に言わせると、子供が捕まっても逮捕されず刑務所に入る事は無いから。
サーが風邪を引いてヘロインの売買を出来ない時、お客から注文があり、仕方なく母親が取引現場にいると囮捜査官に現行犯逮捕された。
捜査官はサーが母親から言われヘロインを売っていたことを知っていたのだ。
そして母親は10年の実刑。
両親はサーが5才の時、離婚したので母親がいなくなった後彼女は親戚の家に預けられた。
中学も行かずサーは地元の10歳年上の男と知り合い同棲そして妊娠、14才の時だった。
それから2ヵ月後、今度は同棲している男が薬物の売買で逮捕され刑務所に収監され、彼女は親戚の家を追い出された。問題児をこれ以上家には置いておくことはできない、との理由からだ。
生きていくため、母親に差し入れするお金を稼ぐためサーは日本人カラオケ・クラブで年齢を18才と偽り14才でホステスになった。
サーの家族はイスラム教なので母親に毎日食事を差し入れのなければならない。
刑務所の食事は豚肉が入っているか、ラードで炒め物をするのでイスラム教は食べる事は出来ない。
妊娠4ヶ月目に入った時、バイクタクシーで出勤し交通事故に会い流産。
でもサーは3日間仕事を休んだだけで日本人に媚を売り仕事を続けた。
でも、いくら貧しくとも彼女は体を売る事だけはしなかったそうだ。
小学生でヘロインの売人。14歳で妊娠そして流産。
今サーは28歳。日本人との間の子供が一人。カラオケ・クラブのママさんになった。
そして日本人と別れて今、小さなアパートで子供と2人で幸せに暮らしている。

sfsd
昨日の朝、同業者から「鴨志田が肝臓がんで死んだ」と連絡があった。
彼がタイに来た当初仕事依頼は無く、生活にも困っている様子で「日本食を食べさせてください」と何度か私のところに来たことがある。
その後、橋田俊介氏(イラクで殺害されたジャーナリスト)の事務所で鴨志田君をカメラマンとして採用した。
橋田氏は「鴨志田は自称カメラマン。基本も分からないど素人。これから俺が鍛えて一人前のカメラマンにしてやる」と言いサラエボ、カンボジアの戦場(ポルポト支配地域)に連れて行き取材中、ポルポト兵に捕まり放送用カメラ機材と現金を略奪された。
取材現場で時々鴨志田君と会ったが橋田氏に怒鳴られてもいつもニコニコしていた彼を思い出す。
そして西原さん(漫画家の西原理恵子)がバンコクに取材に来た時、彼と知り合い彼女のブラジル取材の時コーディネーター件カメラマンとして同行し愛し合うようになったそうだ。
彼と西原さんの婚約を知った私達は「よくやった。頑張れ逆玉」なんて冷やかしていたが皆羨ましく思いつつも彼を励ました。
鴨志田君と西原さんの結婚後、彼は橋田氏の事務所を辞め東京で西原さんとコンビで忙しく仕事をしていたが彼女と一緒だから仕事は入る、というプレッシャーで毎日酒びたりになり肝硬変で入退院を繰り返していたそうだ。
偶然バンコク郊外の釣り場で橋田氏と彼に会ったことがある。
その時彼は「今はなんの不自由も無い。東京の高級マンションに住みベンツも持っている。でも彼女の本のネタにされるのはもう耐えたれない」と言ったことを覚えている。
西原さんと結婚する前は彼は全くの無名カメラマン。アジアパー伝は彼をネタにしたもの。
今度も彼の死をネタにして西原さんは本出すのだろうか。止めて欲しいね。