明け方早くに目覚めたが
二度寝 三度寝
隣の部屋に移り再び寝
ネイルや爪の手入れに興味をもち始め
自分でつめきりを使ったあと
ほら、やっときれいに切れたよ
うちのツメは元々短いけどね
どれどれ見せて
ほんとだ上手に切れたね
幼さの残る親指の爪
両手を手のひらにのせてくれた瞬時に悟る
涙をこらえながら
もっとちゃんとしたいいもの
お手入れ用のつめきりを買いに行こうね
そう言うと驚いた顔で
う、うん ありがとう
手のひらに視線を落とすと
みるみるmの手がちいさくなる
……はっと目覚めた
逢いに来てくれたんだね…
ずっと整理できなかったものの一つ
小さい頃からコツコツ貯めていた小銭
お父さんが仕分けしてくれるって
でもね やっぱり
缶のフタを開けて見たら
きちんと金種ごとに分けてあるのを見たら
ふたりとも出来なかったよ
また先延ばし
毎月おかあさんひとりでmちゃんを恋しく想ってる
今日は 少しだけど
お父さんと話すことができた
とはいえ mちゃんが目の前に居ないくるしみは
わかってはもらえない
スマホのアーカイブ
3年前、5年前の今日を浮かび上げてくる
自らを斬り刻んで
自らの罪を
愛を思い知る
