絆絵展を訪れた
やさしい画家さんだ
お話することができた
向き合えていないと感じた
あっちこっち とっ散らかって
mを描いてもらうなら
いつどんな時期の姿を?
あっちこっちとっ散らかって
わからない 定まらない
こんな薄情なお母さんから解放された
それこそがあなたのため
ごめんねと
カーステレオから流れてきた歌声
ママになってみたいな
どこか遠くへと行くのかい
豆腐屋のおじさん待ってよ
今日は特別なみそ汁だよ
遠く離れた場所であっても
ほら近くにいるような景色
どうか元気でいて
ああ そうだよね
教えてくれたんだね
遠出の風景
お父さんと立ち寄った場所
改装移転してしまってた
たくさんあった木陰と
ブランコに乗って
噴水のような水飲み場で
噴水のように顔に水を浴びてた
夏の風景
ここは
なくなってほしくなかったな
なんでなくなったんだろうな
ぽつりと
あなたとお父さん二人の
夏の風景
お母さんの知らないあなたの笑顔
お父さんの知らないあなたの苦悩
このまま黙って呑み込んで
だれにも
毎日さみしいよ
何処を見ても
抱きしめる生身はなくて
何処を見ても
似た姿に胸がどきりとして
壊れて壊れて
カッサカサに乾く
