2019年11月14日 朝刊一面に、厚労省が進めてきた社会保険のパートタイマー加入がいよいよ現実味を帯びてきた。
今までも、社会保険加入者が501人以上の企業については、週20時間以上働くパートタイマーには社会保険を強制加入
としていたが、今回の改正はわずか「51人以上」だ。
これによって、事業主(つまり「会社」)の社会保険料負担が1590億円増加する見込まれます。
つまり、働く人の分までいれると約3000億円の増加が見込まれるわけです。
同時期(ちょっと前)に、65歳以上の高齢者の在職老齢厚生年金の改正も出ていました。
こちらは、約600億円の支出増。
600億円支出が増えて3000億円収入が増えるので、都合2400億円が厚労省の懐に入ります。
もちろん、厚労省の役人がポケットにいれるわけではありませんが、ニュースの出し方やその内容が
気になります。
「パートタイマーが社会保険に加入することで、将来の年金受給額を増やすことができる。」
本当でしょうか?
社保未加入で働くパートタイマーのほとんどは、夫の被扶養者として社会保険制度に加入しています。
つまり、1円も払わずに社会保険の給付を受けることができます。
年金については、国民年金に加入していることになっており、65歳から老齢基礎年金を受給できます。
年金保険料を払わずに、、、です。
それが、今回の改正によって社保加入した場合はどうなるでしょうか?
事例を作って検証してみます。
現在、パートタイマーで週25時間勤務、年収120万円
①夫の被扶養配偶者として社保加入の場合
月 給 100,000円
保険料 △300円
所得税 △720円
手取り 98,980円
②パートタイマーで社保加入
月 給 100,000円
保険料 15,093円
所得税 0円
手取り 84,907円
②-①=△14,073円
つまり、社保加入により毎月の手取りが14,073円減ります。
一方、年金はいくら増えるでしょうか?
98,000円×5.5/1000=539円
1か月加入で539円年金が増えます。
14,073円払って539円年金が増えます。。。。
14073÷539=26.10946、、、、
つまり26年以上生きたら、年金的に得をすることになります。
65歳+26年=91歳
人生100年だったらいいですね!
でも、賢い人なら、差額の14,000円をidecoに投資した方がいいと思うでしょうね。
実は、これだけではありません。
遺族年金にも重大なからくりがあります。
こちらの方がむしろ問題かもしれません。
つまり、社保に加入すれば損をする場合があるということです。
これはまた次回気が向いたら。