中学の同級生の女子がやり捨てをされた。

おれはその女子と関係があったわけでもない。

喋ったことすらもない。

好きでもない。

彼女は処女だったんだ。

彼女は男性恐怖症になり、家から出られない日々が続いているらしい。

おれに何かできることはないか。

彼女に辛い思いをさせた男を探し出し、殴ってやろうか…

彼女の家に急に行き、千羽鶴を折って渡そうか…

否、どっちにしても今のご時世警察に捕まりそうだ。

おれに出来ることはただひとつ。

彼女の処女を奪い返す。

そこでおれは、夜空を見上げ銀色に光る月を彼女のクリ◯リスに見立てた。

ここは東京の超高層ビル。

おれは尾崎豊の15の夜を口ずさんだ。

盗んだバイクで走り出す 
行く先も分からぬまま
暗い夜の帳の中へ
誰にも縛られたくないと
逃げ込んだ この夜に 自由になれた気がした
15の夜


おれは、月を奪い返そうと、手を伸ばして、東京を高く翔んだ。

月(クリ◯リス)に手を伸ばした。

処女に手を伸ばした。

月(クリ◯リス)を手に取り、彼女に渡すんだ。

一言言ってやるんだ。






「君のだよ。」








おれは月(クリ◯リス)を手に入れた。
この地球の夜に、もう二度と月は現れない。
なぜなら、おれの実家に置いてあるから。





彼女のラインを手に入れ、家まで呼んだ。

「用って何?」


「家に上がってください」

リビングにある月(クリ◯リス)を見せた。

「君のだよ」

と言った。

彼女はこう答えた。







「何この黄色いでかいの…超臭いんですけど、カリみたいな匂いするんですけどぉ」











おれはなぜだか分からないが、フェラチオをされましたとさ。