数年前にお世話になっていた療育施設での出来事です。

なぜかふと思いだしたので
記事にしてみようと思います。


その施設は支援を必要とする子に
学童のようなスタイルで小集団療育を行っていて


同じ療育施設を利用する子の中には
ピヨたちのような知的を伴わない情緒タイプと
軽度~中度の知的タイプの子まで


その同じ施設を利用していた
☆くんとのんびりの出来事


☆くんはピヨと同学年で、支援クラスに在籍していた。

とても無邪気で人懐こく可愛い子で
個人的には嫌いではない。むしろ純粋でカワイイ。(*´ー`*)


けれどその純粋でカワイイ☆くんを
心を鬼にし突き放した出来事があるの

その時の☆くんの悲しい顔が
今でも目に焼き付いている

けして傷つけたいわけでも
意地悪をしたいわけでもなかったけれど

その行為が☆くんにとって
今後大きなトラブルの種になると思われたから…。



☆くんは人懐こさが度を超してしまい
相手に抱きついてしまっていた

テンションがあがってしまうと
抱きつくだけではおさまらずキスまでしちゃう

幼稚園生くらいならまだかろうじて許してもらえるかもしれないけれど

その当時すでに2年生の☆くんは
体も大きく 明らかに異様な光景だ

年齢的にもすでに よそのお母さんに
抱きつき キスまでしてしまう行為は
笑って許される域ではない

そしてそういう行為がクセづいてしまうと
直すにも大変時間と労力が必要となる


そのまま年齢があがったら
犯罪行為にさえなってしまう危険な行為


☆くんは幼児の心のまま
悪気もなく ただ無邪気にしている行為かもしれないが
世間一般では許されないということにさえ気づいていない


☆くん本人にそんな説明をしても理解することはまだ難しかった


だからこそ心を鬼にしてでも
こちらが拒否をしなければいけないと思ったの


満面の笑みで
「(ピヨくんの)おかあさーん♡」
と抱きつきにきた☆くんを拒否した


☆くんにもちゃんと伝わるように
真面目な顔でストップのジェスチャーつきで

「抱きつきません。」「触りません。」



はじめて断られたのだろう
今にも泣き出しそうな とても悲しい顔で
「なんでぇ…。(;_;)」と呟かれた



の「それはお母さんにします。」
 「他の人にはしません。」



その後も☆くんの切ない
「なんでぇ…。(;_;)」の呟きは続いたが耳を貸さなかった


のんびりだって心がつぶれそうに痛かった(;_;)
でも後悔はしていない。


その後 ☆くんがのんびりに抱きつくことはなくなった


それでよかったと思う


でもね残念なことに
ある日その療育施設の女性スタッフが
☆くんをだっこして☆くんのお母さんと
お話ししている姿をみかけたの


女性スタッフも☆くんのお母さんも
その行為になんの疑問も抱かないようだった…。(;´_ゝ`)

それがなんだか切なかった事を覚えている
一番身近で導いてあげるべき存在が
その行為を善しとしてしまってるんだなぁ…ってΣ(´`;)


家族と療育スタッフが了承している行為に
第三者であるのんびりが口を出すことはできず…。


見て見ぬふりをしてしまった…。(;´_ゝ`)



いま ☆くんはどうしているのかな…。
抱きつきはなおっているのかな…。
余計なお世話と思いつつ気になった。


善意でも相手のためにならないことってあるよね


そのスタッフさんもなついてくれる
☆くんが可愛かったのだと思う
親心のような気持ちで☆くんの心に寄り添い
その行為を受け入れていたのだと思う

お母さんもわが子をそこまで受けとめてくれるスタッフさんの好意が嬉しかったのだと思う


でも、その行為を善しとすることが
将来的に☆くんにとって大きな課題となることにできれば気づいてほしかった…。


のんびりが☆くんを拒否する行為は
スタッフさん達も見ていたんだけどな…。(´-ω-`)


ひどいことをするなぁくらいに見ていたのかな…。


発達障碍とよばれる高機能の子達は
知的な遅れを伴わない子も多く
情緒の子に関しては今までそのスタッフさん達が接してきた子達と
全くタイプが異なり 対応も異なる


だから戸惑うのもわかるし
なかなか新たなタイプの子達が理解しがたいのも十分わかる
その中で一生懸命向き合ってくださっているのも痛いほどわかる


でもね、それでもわが子を含め
この子達に待ってる将来を理解してほしいと思うんだ。

今までそのスタッフさん達が接してきた子達は
そのままその世界で生きていくような子達が多かったのだろう。


養護学校に通い、支援施設に通い
就労が可能であれば支援施設でなんらかの仕事をしたりという将来も可能である


でもね発達障碍とよばれる我が子達は
養護学校に通う子の方が稀で
支援クラスか普通クラスに在籍してる子がほとんど

そしてこの子達が進む将来は
いずれ支援の枠から離れ
一般社会の中で多数派と同じように一般的な生活をしていくことなんだ


少ないながらに支援もあるようだけれど
それを受けることが出来るのはほんのごく一部


☆くんがこの先どちらの世界で生きていくかはわからないけれど
それでも一般社会と全く関わらないということはないでしょう。


その時になって問題が起きてから気づくのでは遅すぎると思うの。


これはあくまでのんびりの考えで…
賛否両論あることでしょう
もちろん各家庭、いろいろな思いがあることでしょう



だからどんな答えでもいいから
真剣に向き合って一人一人ご自身の答えをみつけてほしいなと思った出来事でした。
後悔だけはしないように…。



なぜかふと思い出したので
思いの丈を書き出してみました。


長文に最後までおつきあいくださり
ありがとうございます。





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