再びの受診に
母は理解が追いつかず
混乱が生じている。
母は77歳で肺の難病を患っている。
主治医から検査入院が必要なので
ご家族と一緒に来て下さいと
説明されているのだが
そのことをすっかり忘れている。
入院するのか
何の検査をされるのか
不安でたまらない様子である。
主治医は赴任したばかりの新任の医師で
母の目を見て優しく丁寧に説明し、
さすがの母もすんなりと同意した。
その後も主治医は私達への説明を続け
検査入院の日時を決定した。
帰宅してから
今日の出来事を覚えているか尋ねると
病院に行ったことは覚えているが
何をしに行ったのかは
思い出せなかった。
結局、入院するまでの間
何度となく同じやり取りを繰り返したが
先生はいい人だったなぁと
ぼんやりと優しくされた感覚だけは
残っているようであった。