宿題はしなくて結構!

 

塾といえば宿題が出るところも多いと思います。

これにはいくつかの目的があり、

①塾以外の場所でも勉強する習慣を付けさせる

②授業内容を復習できるようにして記憶を定着させる

というのが2大理由と言えます。

 

しかし、その宿題もやり方によっては逆効果になることもあります。

例えば、塾に行く直前でやって、答えなどを参照しながら

急いでやるという場合。

これでは先ほどの目的から逸れていますから

いくらやっても成績には結びつきにくいでしょう。

この状態ならやらない方がいい。

 

自分で家庭学習のリズムを持っている場合もそのリズムが崩れるので

やらない方がいいこともあります。

 

つまり、いっそのことやらなくてよいというのは

「やらなきゃ叱られる」というようなタスク化された考え方で

何が何でも全部終わらせようとするのではなく、その目的を見つめて

今の自分がやれる分だけやりなさいということです。

そして、できる量は後で徐々に増やせばいいんです。

 

講師として困るのは、宿題をやってこないことではありません。

宿題は間違いなくやっており「わからないところも特にない」という

申告をもとに小テストをやってもまるで定着していない時です。

形上やってはいるが身に付くやり方を全然しない時です。

 

解らなかったり間違えた時は、正当をただ丸写しするのではなく

わからないところに印をつけておいて質問するとよいです。

数学なら自分で出来るところまでをやってみて、

その過程も一緒に見てもらう。

出来なかった箇所、正直言ってやらなかった箇所は素直に申告する。

そうすると講師には量や授業に工夫のしようがあります。

 

講師自身が慣れてくるとこれは雰囲気を見てサラッとやれるのですが、

素直にコミュニケーションが取れる状態になるまでは探るので

塾に行っても効果がすぐに出る子とそうじゃない子が出てくるんです。

 

「やるべきこと」ではありますが、

宿題については効果を考えて意識的にやることが大切ですよ!

勉強は嫌いで結構!というのが

一番最初のテーマ。

 

好きになれるところを見つけようとする、これは大切なことだけれど

むしろ「好きになろうとしても、どうしても好きになれない」というように

二重にストレスをためてしまいやすい。

 

好き嫌いは感情の問題であって、自らそのタイミングを引き寄せることは

とても難しいし、実際にそれが出来ていないから好きにはなれていない。

つまり、嫌いなものを好きになることは心理的に負担なんです。

 

ここで視点を変えてほしい。

それは勉強を「するべきこと」として捉えてみること。

これは嫌いだからこそできる考え方であって、

精神的に一歩大人に近づくチャンスなんです。

だから、嫌いでOK!

嫌いだと思う気持ちに正直なことは正解!

 

人が進んで行うことというのは、

・好きなこと

・利益のあること

というのが基本です。

それは自分の欲求を満たせたり得をするから。

 

また、自分に余裕があれば、やりたくはないけど誰かに感謝されるようなこと、

これも自分を認めてほしいと思うから自らやるようになるものです。

 

ただ、意味を見出せずひたすらやらされるようなこと、

やれと言われているからやること。

こういうことはやりたくないことに分類される。

 

これが出来るようになると一歩成長です。

意味は自分が知らないだけかもしれず、やっているうちに理解できることも

あるし、逆に意味がないというのはやった後じゃないと今はまだ解らない。

だから粛々と取り組むべきなんです。

 

やりたいことや好きなことだけをして生きてはいけない。

頭では解っているけどついつい遠ざけたり後回しにする。

これは大人の世界でもよくある話で、これが出来ない人は

大体信用されません。

信用されないと、せっかくいいアイディアや才能があっても

そもそも発揮する場所が与えられない。

 

やりたいこともやらせてもらえず、意味のないようなことをちょっと

手を抜いただけで上司や先輩から毎日叱られ、そのうち人間関係が不満だとか

自分の才能が発揮できるのはこういう世界じゃないとか。

そういう理由で転職を繰り返す若者が後を絶たない。

決定や決断は尊重されるべきだけれど、そうなる原因は明白。

 

人が任せた仕事を後回しにしたから。

するべきことや命令というのは信頼がおけるかどうかを

試してることなんですね。

納得できる理由もないのに自分が頼んだことを後回しにされたら

誰だって不信感を募らせます。

 

「やりたいこと」をやるためには「するべきこと」から手をつけるべき

なんですね。

それを、学生であれば勉強という分野で練習できる。

 

物事は好き嫌いで判断できない。

褒められる、感謝されるってのは期待するようなことじゃない。

好きになれるならそれは幸運なこと。

それだけつまらなくても堪えて、するべきことが出来るか。

そのつまらないことの上にやりたいことが成り立っていることを認められるか。

ここにこそ成長のヒントがあるんだろうと思います。

 

決して優秀じゃなくてもいい、まずはやってみようじゃないか。

受験生をはじめとする学生、我が子の勉強の成績が思うように

伸びないと悩んでいる親御さん、何気なくヒットしてたどり着いた人。

こんにちは。読んでくれてありがとうございます。

 

私は塾講師をしています。

とある地方の、更に地方で、しがないいち講師として働いています。

最初に赴任した教室は地域の平均偏差値がおよそ40。

まるで進学塾なんて根付かないような地域で未経験から2年、

正直なところ会社からは全然見向きもされないような教室で

ほぼ一人で生徒50人と一人一人向き合いました。

 

この時間はとても濃密で、講師としての多少の技術はもちろんですが

生徒の成績が自然と伸びたり机に向かうようになる言動、

「コーチング」と呼ばれるものを学びました。

その辺のエピソードは追々出すこととして…

 

これから色んな人の目に触れることになるとは思うのですが、

成績だったり考え方だったり、サラッと読んでチクっと刺さる

言葉が一つでもあれば幸いです。