おらおらでひとりいぐも



先日16日観てきました。
コロナ感染者増加の中でちょっと憚られたんだけどネ、
原作を読んでからどうしても見たくて。




作者 若竹千佐子
55歳で夫を亡くし主婦業の傍ら執筆活動をはじめる
63歳で作家デビューした作品が 芥川賞受賞!
ウインク


原作より
死ぬことなど何も恐れないと普段は豪語している。
だがその一歩手前の衰えが恐ろしい。
自分で自分を扱えなくなるのが死ぬより怖い、と桃子さんは思っている。
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老いると言うのは結局のところ 負けを承知の戦のようなものではないのか



それでも年齢からすれば今がまとまって物を考える
絶好かつ最後のチャンスかもしれない。
あと何年、とにかくこの状態を維持しながら、あと何年生きられるか。
んだ、これからは常に逆算してものを考えなければならないのであって。
んだんだ。それそれ。




原作読んで この言葉がグサっときてね。
凄く共感してしまって!
負け戦をどう戦えばいいのか、、、、ショック


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70歳を過ぎて夫を亡くし ひとり孤独な毎日を送る桃子さん。
病院通いに 図書館通い、子供とは疎遠になり毎日が同じことの繰り返し
そんな生活の中 桃子さんの頭の中で 
擬人化した寂しさが突然東北弁で話し始める。
おらだばおめだ、、、、
東北弁をジャズのリズムに乗せて踊る 寂しさとの賑やかな共同生活。
老いて孤独と寂しさに溺れそうになりながらも
若い頃あれほど欲しかった自由を手に入れたのでは?と思い至る




映画館の中を見回すと同年代の女性ばかりで、、、ククク
笑い泣きてへぺろ




頭の中の 妄想シーンを、、
寂しさ①②③と桃子さんとの会話を、、、
時折出てくる、46億年前の地球との絡みなども
どう映像化するのか見てみたくて

桃子さん役が、大好きな田中裕子さんって聞いて
映画化が決まった時から待ってたんです!



この映画だけは絶対見に行きたいって。






おら ちゃんといぎたか?
孤独の先にたどり着いた圧倒的な自由。









うん、なかなか面白かった。
思う事いっぱいあったし 日々思い出しては
頷いたり、反論したり、そうかと納得したり
ジワジワ後引く映画です

もう一度じっくり見てみたい
たくさんの気付きが散りばめられてる映画です。






そんなこんなを考えながら
原作を再度読み返し始めたらね。




まるで初めて読む小説のようで、、
びっくり‼️
読むたびに新鮮な発見がいっぱい詰まってて
奥が深いなぁ〜、、、