父のこと





わたしの父は



30年ちょっとまえに



とつぜん 亡くなりました



長男が 10ヶ月のとき






3月の



少し春めいた



あの 朝の空気をかんじると



今になっても 思いだします



昼間に 電話で話して



その夜中に 意識をうしなって



かけつけたけど






わたしはあまり



心配をかけるようなことはしない



無難な 娘だったから



怒られた記憶もなく



父が好きで



出かけるときは



父のうでに



手をまわしたりしたくて




こどもが大好きで



長男は さすがにおぼえてないけど



どこに行くにも



父が抱っこし



実家に泊まると



朝から抱っこで 近所をさんぽして



男の子ばかりの孫3人を



一度にひざにのせたりして



おお騒ぎだったのが なつかしい






亡くなって



少しして



母ではなく



わたしのゆめに



あらわれました





和室の



こたつの 角に



あぐらをかいて



頭を掻きながら



いやー… なんか…


じぶんでも 何がどうして


みたいな笑



廊下のむこうには



父をのせる 花車がいるような



ほかのへやには



知らない 父のような人が



家族とお別れしているような



そんな雰囲気の



でも



なぜか 春めいて



明るく せつない夢でした





ずっと出かけているようにも思えて



二度とあえないと思うと



涙がでて



もう



思い出して泣くことはないけれど



わたしも あのときの



父と同じくらいの



年齢になりました






その頃は若くて



父が



ほんとうは どんな性格で



どんなことを考えていたのか



あまりつかめません





ただ 小さい頃



電車にのって



みんなで デパートに行き



猫の編み柄のセーターと



うさぎの編み柄のセーターで



迷っていると



どちらを買っても



すこしの後悔があるから



両方買った方がいい




そんな父でした^^








今も わたしは



迷ったら



両方 買います^^