食材が少なくなった我が家の冷蔵庫は
「月末はいつもこうだな。」
なんて溜め息でもつくようにうぃんうぃんとモーター音を響かせている。
そんな月末の寂しい冷蔵庫の中で生き生きとしている頂き物のキャベツとニラは何だか居心地悪そうに見えて可笑しかった。



キャベツとニラをがしがしと刻んでいく。
塩をふりかける。

キャベツとニラからじわりじわりと水が滲んでくる。

塩をふって水抜をする下ごしらえを覚えた頃、しんなりした野菜からたくさんの水が出るのを見ると魔法みたいでとても料理が上手になった気がして楽しかった。

調理師試験の勉強をしていて野菜に塩をふると浸透圧の関係で野菜から水分が出る、という記述を読んでから何だか冷めてしまったけれどあの頃の楽しかった気持ちを絶対に忘れないようにしようと思う。

そんなことを言いながら毎日、料理の仕事をしていると覚えてばかりもいられないのだけれど、


忘れないようにしようと思うのだ。




すっかり水の抜けたキャベツとニラは餃子に姿を変えて冷凍庫へ。

キャベツとニラがなくなった冷蔵庫は少し萎びた人参と調味料をうぃんうぃんと冷やしながら
「月末はいつもこうだな。」と言っている。




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