PLAYING FUTURE

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今の「音楽」は未来への「音学」。

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「GARDENという輝きの中で」

突然の活動休止。そして最初で最後の終止符(ピリオド)。

年内での活動休止を発表し、初のベストアルバムをリリースするYUI。
2005年2月に1stシングル「feel my soul」を発売し、メジャーデビューをしてから約8年。
これまでの活動を総括した内容になっているが、この2枚のアルバムが「YUI」というアーティストのリスナーに対する感謝の思いが込められたアルバムになっている。

YUIはベストアルバムをリリースするにあたり、ビートルズの赤盤・青盤に影響されて自分も色をつけたタイトルにしたかったらしい。そして、GARDEN(庭)という意味には、「音の響きや雰囲気」を表しているそうだ。
この二組のアルバムの中でも、オープニングとラストに注目してみる。GREEN GARDEN POPは「HELLO」から始まり、「Good-bye days」で構成され、ORANGE GARDEN POPは「CHE.R.RY」から始まり、「TOKYO」で終える内容になっている。
どちらも可愛らしい楽曲がオープニングナンバーになっているが、最後に収録されている楽曲はYUIの中でもより強い思いが込めれた楽曲が最後を飾っている。
「Good-bye days」は、映画『タイヨウのうた』に主演で出演し、女優デビュー。そして「YUI for 雨音 薫」名義で発売したシングル。また、「TOKYO」は、自身が地元の福岡から上京する当日の気持ちを描いた楽曲である。
この二つのラストから、YUI自身の伝えたい思いと同時に、これからの活動への「出発点」であることが感じることが出来る。

また、このアルバムから分かることはLIVEのセットリストのようにリスナーを楽しませてくれることだ。だが、ただ楽しませるだけの曲順ではない。「My Generation」の決意、「Please Stay With Me」の願い、「I'll be」の優しさ、「It's My Life」の明るさなど、彼女が歌う楽曲の中の喜怒哀楽から、心から感じる「強さ」がある。その「強さ」がYUIというアーティストの原点なのかもしれない。

YUIの活動は休止してしまう。これは新しいことへの挑戦の第一歩のため。
だが、YUIとしての活動は休止してしまうが、YUIの音楽はこれからも続いていく。
そしていつかまた、YUIが「YUI」として活動する時、「おかえり」と言える時を待とう。
それまで僕たちはずっと「ミドリとオレンジの庭」で待っている。ずっと。


GREEN GARDEN POP
YUI
SRCL-8195~SRCL-8196/アルバム/2012.12.5/¥3,300(税込)

 

ORANGE GARDEN POP
YUI
SRCL-8198~SRCL-8199/アルバム/2012.12.5/¥3,300(税込)


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