千代田線から降りて、赤坂サカスに続くこの階段、いつもキラキラしてて好き(^_^)

この冬初の、イルミネーション見物だったかも(^_^;)

No.9を観たいと思ったのは、12月半ば頃。

漫画「ガラスの仮面」の作者さんが、絶賛していたのを見て、凄く興味が沸いたんですね。
(そしたら、昨日も観劇されてたそうです!
「あれっ、もしかしてあの人って…」と、見かけた方がいたのですが、ご本人だったのかもしれず、うわぁーとなってます)


私の感想としては…

よく場面転換して、ずっと声を張り上げていて、役者さんがよく動く。

いやぁ…これ、一本演じるだけで、相当なパワーがいるよね?


ずっと不機嫌なルードヴィッヒを演じる吾郎ちゃんですが、一日二回公演の日もあるけど、体力勝負でしょうね。
(でも、そこはそれ、昔とった杵柄…か?)


時代背景が、中世ヨーロッパ、フランス革命後のナポレオンの時代。

新しいもの、古きもの、愛、欲、権力、才能、出会い、別れ、希望、絶望…うん、ドロドロだ。

下手すると途中で寝ちゃうパターンのシナリオなのだけど、最後まで起きていられたのは、敏腕ピアニスト2人の演奏あってこそかもしれない。

舞台向かって左右(上手と下手)にグランドピアノが設置されていて、(本編とは切り離されて、幕で仕切られています)場面転換や盛り上がるシーンで、合計30数曲に及ぶ、ベートーベンの楽曲を、2人が演奏するのですが、これがまぁ………素晴らしい。

子供の頃、ピアノ習っていた時に「こどものための練習曲」で、この曲弾いたよなぁ…と、懐かしくなるものですら、音がキラキラ弾けている!

懐かしいより、凄い。

ラストの第九の時の指の動き…!正直、出演者より、ピアノに釘付け←おい!!

吾郎ちゃんは、確かにルードヴィッヒであった。

脇を固める俳優さん達も、適役だった。
(片桐仁の役は、八嶋智人でも面白そう)

暗いムードの中でも、ちょいちょいと笑いを忍ばせていた。

テンポも良かったな。
(でも、そのせいで、淡々と進んでいく感じも受けましたけど)


一つだけ不満なのは、











吾郎ちゃん…ピアノ弾こうよ………。










ってとこですかね。


両脇にプロのピアニストを従えての舞台なわけですが、作曲シーンとか、曲が出来たシーンとかで、何小節かでも良いから、ルードヴィッヒとしてのピアノソロが欲しかった気がする。


耳が聞こえないから、ピアノを弾いても無駄?

頭の中に音があるから、弾かなくても良い?

そういう解釈なのかな。


(私、最後の方、剛力彩芽演じるマリアがサリバン先生で、吾郎ちゃん演じるルードヴィッヒがヘレンケラーのように思えて仕方なかったキョロキョロ)



その分、指揮は凄く練習したのだろうなぁと言う程、激しかったですけど。



総合的には…久しぶりに正統派の舞台を観た気がするし、胸にささる台詞もありましたし。


大晦日に急遽配信もあったのですが、これは、生で観て、肌で空気を、音を感じないとダメ!と思いましたし。



まだ公演期間中。
ラストまで走り切れることを願っています。