すっかり遅くなってしまいましたが、続編です。

矢野「私と石川さんが一緒に演るって、一体どんな感じになるんだろう?って、頭の中で、大きな?マークが浮かんでいらっしゃると思います。」
ホント、ホント!そんなセッションなんだろうって思ってましたよ~。

さ「私のジャンルってなんなんでしょうね?演歌?」
私は、演歌だと思ってましたが。

さ「じゃあ、矢野さんは?」
矢野「CD屋では、ジャズに振り分けられてるわね。・・・きっとね、二度同じ事が出来ないのがジャズなのよね。」

笑о(ж>▽<)y ☆

さゆりさん「顕子さんと、こんな風に一緒にやるのは初めてだから、とても楽しみにしてきました。
普段、お互いにスッピンで、猫を抱きながらのんびり会ってるんですけどね(^-^)
今日は、普段見れない石川さゆりをお見せできるかと思います。」


さゆりさんには、全国各地に追っかけてきてくれるファンがいるそうで、今回も何人か客席にいて、盛り上がってました。
矢野さん「矢野顕子には、そういうファンはいないのか?!」と客席に問いかけ、会場大爆笑。

あと、石川さゆりのコンサートではないって事で、さゆりさんはさゆりさんで、ぶっちゃけ話的な発言もあり、なかなかレアでした。


6.夕陽が泣いている(ザ・スパイダーズ)
https://www.youtube.com/watch?v=3b-3g2UXQZ0

堺正章の歌を、女性のさゆりさんが歌う…矢野さんのアレンジとコーラスも入り、バックには夕陽の画像。
オリジナルとはまた違った世界観。
これを聴いただけでも、さゆりさんの幅広い歌声に感心した。

石川さゆりのジャンルは、演歌じゃないなって。

ちゃんと言わなきゃ愛さない


https://www.youtube.com/watch?v=2pdoqnes4ZU

これは、新作のルパン三世のエンディング?

「最近、色んな方に作って頂いた曲の中の一曲で…」ときたので、『ニヒルに愛して』をチラッと期待したんですが「その中でも、大野さんが作曲で、つんく♂さんに作詞をして頂いた曲を…」…まあ、確かにね…そっちの方が来るよね。

矢野さん曰く「これね~、凄いわよね。譜面割りなんかしっかりしてて、完璧よね。私には書けないわ」

(笑)

さゆりさんも「そうよね、顕子さんは自由だからね」
(笑)

そして、大迫力の歌声と、女性らしい歌声を使い分けて歌い上げる、さゆりさん。

いや、これ、凄すぎる。
うまいなんてもんじゃないな、言葉に出来ない。

名うての泥棒猫
https://www.youtube.com/watch?v=M6o6xN2t2io

椎名林檎提供の歌

サユリンゴと言うユニットを組んで歌ってる曲。
「普段、泥棒猫なんて言葉、使わないわよね。凄い言葉使うよね。」って所から、椎名林檎の話へ。

矢野「林檎ちゃん、凄い難しい日本語や古い漢字を使うから、読めないのよね。辞書を引いてるの?とか、漢字が好きなの?って聞いても、返事は…ええ、まぁ…、だけしか答えてくれないし」

(笑)
私、カラオケで友達が「ここでキスして」を歌ってる時、歌詞見て、なんだこりゃと思ったもんなぁ。
耳で聴いて覚えて歌えば歌えるけど、歌詞を見たら歌えない、そんな漢字の使い方。

さゆりさん「林檎ちゃんと言えば、あの娘、ニューヨークに一緒に行った時、ピンヒールで来てね、ニューヨークは石の街だから、ヒールは無理よ、スニーカーにした方が良いわよって言ったのに、いえ、大丈夫です…って言って聞かなかったのね。そしたら、その当日に片方のヒールが折れちゃって…」

どんな時も、自分のスタイルを貫き通そうとした椎名林檎だけど、結局はスニーカーに履き替えざるを得なかった、と言うお話。

矢野「ニューヨークへは、是非!スニーカーでお越し下さい♪」
(笑)


ほめられた

矢野「これはね、何を思ったか、皆で、矢野顕子を誉めようって企画がありましてね…細野晴臣とか、娘の美雨も、書いてくれましてね。それじゃ、それを歌にしようじゃないかと作った歌で、もともとは短い歌だったんですけど、今回はさゆりさん用に作り直しました。」

さゆり「ほめられるって、嬉しいですよね♪」

素直で、可愛らしい曲でした。


津軽じょんから節
津軽三味線奏者の上妻宏光さん登場。

矢野「男の人の着物姿って、良いわよね…上妻さんは、ご自分で気付けをなさるの?」

上妻「自分でしますよ。」
と言う話から、矢野さんは、自分一人では着付けが出来ないと言う話へ。

以前、さゆりさんが教えて、教えてもらった時は着れたんだけど、いざ一人で実践となると、着れない…でも、ニューヨークで浴衣くらいは着たい…って。

私も、自分で着付けは出来ないな~。

その場で、さゆりさんが、着付け講座を始めるものの、また今度ゆっくり教えて!と、矢野さん。
さゆりさん「いつか、顕子さんが、たすき掛けでピアノを弾く日が来るかもしれませんね。」
(笑)

あと、上妻さんに、津軽三味線と三味線の違いを聞いてましたが、大きさの違いだけで、そんなに変わらないような事を言ってたかな?

さゆりさん「顕子さんも、昔、青森に住んでいたんでしたっけ?」

矢野さん「住んでたなんてもんでねえのよ、青森の生まれよ(津軽弁で。私には発音表記は難しくてできません)」

そうか~、矢野さんは青森出身だったんだっけ。
もう、ニューヨークのイメージしか無いよ~。

そして、3人のセッション。大迫力でした。



アンコール

飢餓海峡
https://www.youtube.com/watch?v=WSEPo4MtVuo

これは、最初の語りで鳥肌が立つ。
方言もさる事ながら、女性の愛しい人を思う狂気を感じたし、更には大迫力の歌声。

この一曲が、一本のストーリーとなり、さゆりさんは、それを演じる女優であり、歌手であり…。

演歌歌手、数多くいるけど、今、さゆりさんレベルで歌える人は、一握りだろうなと思った。

これも、津軽三味線の上妻さんの演奏で、迫力倍増。


大漁節(斎太郎節)
♪松島~の♪で始まる民謡。
私と同年代で、関東の人ならまずわかる…。
♪前は、う~み、後ろ~はハトヤの…♪の替え歌が懐かしい(^^;)


こちらも、さゆりさん、矢野さん、上妻さんの、迫力あるセッション。


ここで、上妻さん、さゆりさん退座。


さくら さくら

風邪で、ラストでついに声が枯れてしまい、申し訳ないけど歌えないと矢野さん。

インストだけでもピアノで弾くけど、ラストの曲は何がいい?と、会場にリクエストを取り、リクエストがあがものの…

矢野「練習してない曲を言われてもねぇ…こちらにも都合があるのよね」

(笑)
まぁ、確かにそうだ。

「あ、ちょっと待って。今の時期にピッタリの曲を…」と、さくらさくらを弾きだした。

なんと言うのか…

ピアノだけで、オーケストラで演奏しているような壮大な世界を感じ、満開の桜が咲き乱れ、また、散っている風景が見えるような錯覚に陥るほど素敵な演奏だった。


「この後、4月3日まで、ゲストを変え、ジャンボリーは続きます。お気に召しましたら、またお越し下さい。」

くぅ~、都合さえ合えば、全部行きたい位でしたよ!

でも、矢野顕子&石川さゆりは、とても貴重なセッションだったと思いました。

行けて良かったです!