残酷なほど着々と刻まれてゆく時間の中で、
それでも人は生きてゆく・・・

三人姉妹の長女オーリガには、2009年「あれから」以来のKERA演出作出演となる余貴美子、次女マーシャには、KERA演出舞台へは初登場となる宮沢りえ、三女イリーナには、前作「かもめ」に続き、蒼井優 が登板。悲観的な状況の中でも肩を寄せ合う姉妹像に、この3人の顔合わせがどのようなニュアンスを加えていくのか、新たな「三人姉妹」像が生まれるのか注目したい組合せです。
また、頻繁に三姉妹のもとを訪れる軍医チェブトゥイキンには、『2人の夫とわたしの事情』以来のKERA演出作となる段田安則、そして、退屈ながらも平穏だった日常に波紋をもたらす中佐ヴェルシーニンを、久々のKERA演出作への出演となる堤真一が演じます。そして、山崎一、神野三鈴、今井朋彦、近藤公園、遠山俊也、猪俣三四郎、塚本幸男、福井裕子、赤堀雅秋 の顔ぶれが集結。"安心感ある座組み"と、KERA自身も信頼を寄せるカンパニーとスタッフワークで、四大戯曲上演企画第2弾に向き合います。 是非、ご期待ください!

あらすじ[編集]独身で教師の長女オルガ、夫に幻滅を感じ結婚生活に不満を抱える次女マーシャ、人生を歩み始めたばかりの三女イリーナも現実の厳しさを知り、行く末を決めかねている。高級軍人の一家として過ごした華やかな生活も、父親を亡くしてからはすっかり寂れてしまった。厳格な父親のもと身につけた教養も低俗な田舎町では無用の長物と化し、一家の期待の星であった長男アンドレイも父親の死後はぱっとせず、姉妹が軽蔑する土地の娘と結婚して尻に敷かれている。姉妹の唯一の希望は、昔暮らしたモスクワへ帰ること。一家が最も輝いていたモスクワ時代を理想化し、夢想することだけが現実の不安を吹き払ってくれる支えになっていた。

その町で姉妹が楽しく交流できるのは、父親と同じ軍人たちだけである。快活に見える彼らもまた個々の問題を抱えながらそれぞれのやり方で現実をやり過ごしている。マーシャはその中の一人と不倫し、イリーナは二人から求愛されている。真実の愛を夢見ていたイリーナだが、現状打破の手段として愛のない結婚を選択する。軍の移動が決まり、一家との別れの時を迎えたその日、イリーナの婚約者が死亡する。

今は、大阪で、絶賛公演中!だと思いますが。
3月1日、東京公演の千秋楽に、観に行ってきました。

詳しい感想は書きませんが・・・。

久々に、古典(では無いかもしれないけど)的な舞台を観た!って感じがします。

余貴美子の存在感、宮沢りえの陰りのある演技、蒼井優の末っ子特有の愛らしさの演技、段田安則の抜群の演技力、個性的な堤真一の仕草・・・全員が、役にハマっていたと思います。

内容的には、結構ダーク?だったんですけど、笑いも組み込まれてていて、演出もさすがだなぁ・・・って思いました。

個人的には、宮沢りえの役と、堤真一の役が、不倫関係に終わりを告げる、別れのシーンに泣けた・・・(ノ◇≦。)
宮沢りえの演技が、巧いんだ、これが・・・。

「次の世代の人たちの為に、私達は耐えて・・・そして、生きなければいけない」と言うメッセージ的なセリフがあったんですが、非常に難しい言葉だなぁ・・・。


自分・・・今、そんな事考えてないもんな^^;

色々、深く考えさせられる作品でした~。



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