Dream♪カム♪True

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イタリア•パルマ在住のメゾソプラノ、加藤のぞみのブログページです

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今シーズンのピアチェンツァ歌劇場の公演演目が発表になりました!!


一番下の蝶々夫人に私の名前が。。

Suzuki役で昨年のフィデンツァに続き、ピアチェンツァ歌劇場デビューが決まりました。

 指揮はなんと、フィデンツァでお世話になったValerio Galli氏(毎年、Torre del lagoの音楽祭で活躍されています)
キャストには昨年のテネリフェアカデミアの仲間、Alessioの名前も❤️

 

 実は去年のフィデンツァ蝶々夫人公演にピアチェンツァのdirettore di artisticoがいらしていて、私のSuzukiをとても評価してくださり、今回のピアチェンツァでの出演が決まりました。


 
  今回のアンナボレーナ公演もどこの誰が見に来るかわかりませんから、精一杯努めたいと思います!

 昨年の冬にイタリアのフィデンツァで公演された、蝶々夫人の動画がYouTubeにアップされていました。



 たった1週間で音楽稽古から立ちをつけ、本番に臨みました。日本では考えられないスケジュールですよね笑。しかも、サンダルで正座をしたり、椅子の上に立ったり、ちょっと納得のいかない演出も多々ありましたが、ここはイタリア…。演出家もこの短期間にしかも、数少ない道具でどう舞台を作り上げるか苦戦されていました。


 しかも、稽古の二日前にワタクシ…。。体調を壊しまして、救急病院で大量の点滴をし、おかゆを食べながらの昼から夜までの稽古…

辛かったです。笑

 しかし、蝶々夫人役のDaria Masieroさんはじめ、本当に素晴らしいキャストに恵まれ、とてもいい集中力で舞台に立つことができました。


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テアトロの楽屋口へ着くと、懐かしい顔が…。去年、2ヶ月間、ほぼ毎日顔を合わせていた楽屋口のお兄さんが久しぶり!お帰り!元気?と私のことを覚えていてくれ、飛行機の手配やホテル、公演のスケジュール管理をやっているスタッフのダシルが出迎えてくれました🎵

パスと、楽屋の鍵を受け取ると、ミーティングルームへ。

ここで、キャスト、スタッフの顔合わせが行われました。

部屋へ入ってまず初めに目に入ったのが、
Hervey役のDavid Astorga.ダビデくん。実は彼、去年のアカデミアので2ヶ月間、辛い稽古を乗り越えた仲間の1人。実に半年ぶりの再会!!2人で抱き合って喜びあいました!!

 彼は私と同じ歳のコスタリカ人テノールで、先月アウディトリオで公演されたヘンゼルとグレーテルに魔女役で出演、そして、つい最近、ブラジルの国際コンクールで優勝した、まさにこれから活躍が期待されるテノールです!

 そして、指揮者のmaestro Sebastiano Rolli氏。なんと、彼、パルマ出身だそうで、しかも、なんとまぁ、私の住んでいるアパートの50メートル先に住んでいるとのこと!
お互いにビックリ!なんと狭い世界でしょう。。
 
 そして、Giovanna役のAlessandra Volpe氏、Rochefort役のPiotr Lempa氏とも挨拶をしていると…


Signora Deviaだ。。。


部屋に入ると一人一人と握手して挨拶。

私もpiacereはじめまして。と挨拶しました。

本物だ。本物のデヴィーア氏だ!!

平静を装いましたが、心は興奮状態。半端ない手汗に引きつった笑顔に、握手をする手はいつも以上に力み…Mi scusi signora....




 一同席に着くと、劇場支配人の挨拶、そして稽古予定表を渡され、
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一通り本番までの説明を受けました。支配人が話してる時も、所々で冗談を言ってみんなを笑わせてくれるデヴィーア氏。

 想像していたよりも、(かなり)小柄で、とてもユーモアがあって、雰囲気も柔らかく、しかし、やはりディーヴァの風格。

 30分後には、この人と一緒に歌うんだ。。。

 
 そう思うと、寒くもないのに1人身震いしました。