母親は激情型な性格だった。長らく会っていないが、長年そうであったように今も変わってはないだろうと思っている。
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母親は激情型な性格だった。長らく会っていないが、長年そうであったように今も変わってはないだろうと思っている。
(2021年3月掲載の記事を一部修正しました)
まず、起こった事を時系列で書き出そうと思う。
2週間~1ヶ月前だったと記憶しているが、妹から「チビ(末弟:現役JW)から連絡あってさ。久々に話したいから長男弟(排斥)の連絡先教えてって言われたんだよね。一応長男弟にも許可取って教えたけど、なんだろうね」と報告があった。その時は「へー、そうなんだ。母親の指示でお金せびられたりしないといいけどね」程度に思っていた。
そんなことがあった事すら忘れそうになっていた頃「末弟の件で相談が」と妹から連絡があった。
聞くところによると長男弟から「突然〇〇(昔同じ会衆にいた長老)から連絡が来た。もしかして末弟が自分の連絡先を教えたのか?個人情報にうるさいこのご時世、知恵が浅い子供から情報を聞き出すなんて非常識すぎないか?」と怒りの電話があったそうだ。
因みに「前聞いた時は『長男弟と話したいから連絡先教えて』ってことだったと思うけど、末弟から長男弟には連絡あったの?」と聞くと「無いらしいよ」とのことだった。つまり、末弟は意図してかせずかは不明だが、結果的に噓をついて長男弟の連絡先を聞き出し他人に渡した事になる。
JWは特に組織内の個人情報の取り扱いに関して、かなり緩かったと記憶してる。
私がまだ現役だった時、突然知らない番号から電話がかかってきて「●●兄弟から聞きました。ところで~」という事例が多かった。本人の了承を取らずに、電話番号や住所などの個人情報が簡単に横流しされていた。組織内はいいんじゃない、みんな兄弟だし、と認識している人が多いように感じていたことを思い出した(あくまで主観)。
それどころか、家から家などで入手した訪問先の人の情報も筒抜けだった。
『あの家の人の旦那さんは●●の病気で、奥さんがずっと働いて看病している』『あの人は●●姉妹の同級生で、学生時代にこういう事があって』『あの人の奥さんは子供を置いて出て行ってどうのこうの』など、触れることに躊躇しそうになるような家庭の事情まで情報が回るのだ。それは時に噂話を超えて、個人間の良好な関係性を破壊することも、会衆全体の問題へと発展する事もあった。
話を、長男弟からの怒りの報告に戻す。
続いて長男弟は「そういうのはよくないと俺が伝えてもいいけど、強く当たりそうだから一旦●(妹)に確認したほうがいいと思って電話した」と妹に連絡してきたそうだ。長男弟も仕事で責任ある立場を任されており忙しいからか、少しイライラしている感じが電話越しに伝わったらしい(JWから接触あったら忙しくなくても苛立つ気持ちは理解できる)。
長男弟も妹も10年近く末弟と話しておらず妹自身も「自分もキツくしか言えそうにない。もしかしたらコトノハから言ってもらった方がいいかもしれないと思って相談した」とのことだった。
確かに母親のところから飛び出した数年前まで(まだ数年だということに自分で驚いた)ずっと一緒だったし、末弟の事は私がよく知っている。だからどこまで伝わるかも含めて私が連絡してみる事した。
やり取りはざっくり以下のような感じだ。
私 『卒業おめでとう。4月から新社会人だね。いっぱい学ぶんだよ~!そう言えば長男弟の連絡先って誰かに教えた?』
末『教えたよ~』
私『誰かに聞くようにお願いされた感じ?』
末『うん、長男弟と同じ県にいる長老のT兄弟に』
私『T兄弟にはどんな感じで聞かれた?』
末『コロナで直接会えないからメールしたい、だから連絡取れそうだったら教えてと言われたよ』
想像通りではあったものの、文面からして特に何とも思っていない感じだった。
それを踏まえた上で、下記を伝えた。
・今後誰かの連絡先を教えてほしいとお願いされたら、一旦本人に了承を得てほしい
・君はこれから社会に出て色々な人と関わっていく。ロジカルな考え方ができる君だから理解してくれると思っているし、社会の一般常識を覚えてほしいからしんどい内容かもしれないけど聞いてほしい
・本人の許可なく他人に連絡先(個人が特定できる情報)を教えるのは「個人情報の漏洩」になる
・個人情報を持ち出して逮捕される社員がいたりと今は個人情報の扱いは厳しくなっている
・末弟からT兄弟に情報が漏れたのは個人情報の漏洩になる
・君に悪意がないのは理解しているが、一般社会では許されない
・私は部署をまとめる立場にあるが、部下がそういうことをしたらすぐ指導するしその人を信頼することは難しくなる
・T兄弟が末弟に「長男弟の連絡先教えて」といったのはあなたに悪いことさせたのと同じ←個人的にはここを認識してほしかった
・君の信頼がなくなるのは嫌なので今後気を付けてほしい
本当は、妹や長男弟がどういう思いで私に相談したかを含めて伝えたいことはたくさんあったが、
(長男弟に連絡しなかったのは、忙しそうに対応されたからとのこと。どこまで本当かは不明)
「そうだね、これから気を付ける」という素直な反応だったので、伝えたい事は半分程度のみ伝え、あとは他愛無い話で終えた。
『個人情報の取り扱いに気を付ける必要性』についてはある程度伝わったと思う反面『組織の人間同士の情報のやり取りがなぜダメなのか?』が伝わったかは微妙なところだ。何となく伝わっていない気もする。
私は教理にどっぷり浸かっていた頃未信者の人に言われたこと殆どに対して『世の人は惑わそうとしてそんな事を言うんだ。世の人の言う事は真実ではない』くらいに思っていたため、末弟の事をどうこう言えないかもしれない。伝えられなくても、致し方無い部分はどうしてもあるのではないかと思っている。
若さ故、無知故の行動だから、末弟を強く責める気持ちはない。ただ末弟に長男弟の連絡先を確認させた長老には強い怒りを感じた。知恵のない若者を動かし個人情報を聞き出すなんて、なんて非常識なんだろう。なんて危機管理がなっていないんだろうと感じた。
もう一度言うが、JWは個人情報に対する意識がとても薄い人が多かったように思う。それが所謂『世の人』との間でも線引きができていない気がする。
そもそも信者間・未信者の間での情報のやり取りに差がある無いという話をするのもおかしな話ではあるが、それ以前に情報を他人に(同意なく)渡すことがどういう結果をもたらすのかを理解していない。組織を離れた今だから分かることだが、自分の個人情報保護なんて概念は組織の中では無いも同然だった。
何度も言うが、今だからわかる。
しかしこれではとても『正直で信頼できる人』とは言えない。少なくと職場にこういう人がいたら私は信頼しない。
末弟が幸せなら宗教を辞めろとは言わない。ただ、嫌でも『世』で働き生計を立てていかなければならないのだから、最低限の一般常識は身につけてほしい。私は組織を離れてから気づいたが、JWが思うほど『世の人』はJWだからという理由で彼らを評価してはいない(真実に気づいてほしい彼らにはそれは通じない)。宗教を信仰していようがいまいが、仕事への向き合い方や人間性などを見て評価する。情報の扱い方も当然のこと評価の一つだ。
私は社会に出て最初の頃は本当に苦労したし(新社会人やJWから脱退したばかりの人はきっとみんなが通る道だ)、まだまだ学ばなければならないことが多かった。学び始めたタイミングが遅かったから(遅すぎる事はないとは思っている。ただ、早ければ早いほどやはりいいと思う)もっと早くから学びたかったというl気持ちが無いわけではない。そしてこれからも学び続けたいと思っている。
少し話がずれた。
なんやかんや書いたが、やっと平穏を手に入れたんだ、 邪魔しないでほしい。彼らから全力で逃げているし、彼らに害をなすことがないよう(むしろ関わらないよう)徹底しているんだ。だから絡んでこないでほしい。そっとしておいてほしい。私は今が一番幸せだから放っておいてほしい。
結局最後は結論がずれてしまったが、最終的にこれが私の本音かもしれない。
我が子のように世話し(それくらい年が離れている)愛した末弟だが、私には今守りたい家族がいる。その平穏を守りたい。
もちろん生きていればそれなりに問題はある。それは宗教を信奉していようがいまいが同じ。
どんな苦しいことがあっても、JWにいたときより、今が幸せなのだ。
本当に、この平穏を乱さないでほしいと願う。
☆
イエスの言葉だった記憶があるが、ブログタイトルのような聖句があった記憶がある。
多くの宗教で説かれている『してほしくないことは他人にはしない』に通じる言葉だ。
人の傾向として、人を裁く・断罪する考え方や行いがある。私も決して例外ではないと思っている。
一昔前、『世の人』を『ヤギ』『羊』と決めつける風潮がエホバの証人内であった。
ヤギは滅びの側にいる人、羊は救われる側の人を表す比喩だ。
例えば奉仕活動の際、断ったり反対する家の門から出たときに「今の人は『ヤギ』だ」という会話をするなど、要は『あの人は滅びの側だ』と断罪していたのだ。この会話を聞いたこともある元JWの方もいると思う。
(後に羊とヤギの解釈は『今の時点で滅びと救いが決まっているわけではない』と変更された)
信者内でも、表立っては無いものの裁く風潮は蔓延していた。
『(不活発な人に対して)あの姉妹は信仰が弱い』や『あの兄弟はエホバへの愛と信仰が足りない』など、相手を深く知る事なく"神への信仰の度合い"を勝手にジャッジするのだ。
何をもって信仰の“強弱”を決めるのか?誰にそんな権利があるのか?『自分が裁かれないために、人を裁くのをやめなさい』という聖句と矛盾するのではないか?今は明確に分かる彼らの矛盾点の一つだ。
現役の時は全体を通して比較的活発だった私も、熱意に燃えていた頃は似たような会話に加わっていたことがる。背景や経緯、その人に何が起こっているのかを詳しく知らないのにいわば仲間を“断罪”していた。
「最近、●●姉妹集会来ないね。もっとエホバに寄り頼まないと」
「私は集会に来るだけの人になりたくない」などだ。
穴があったら入りたいとは、まさにこのことだ。
社会・世界を知らないガキが、何をイキっているんだ。自分が立派に出来ていると思うな、人にはお前が知り得ないことがある。むしろお前は何も知らないと当時の私を説教したい。
私の発言に引いたり傷ついた人もいただろう。そんな人間はこちらから願い下げだと今なら思う人間だったと思う。
脱退して、文字通り目から鱗の事実や真実が私の前にあふれていて、まだ整理できていないことも多い。昔の自分を恥じる気持ちや怒りにも似た感情を抱くこともしばしばだ。
気づけて良かったという気持ちと、もっと早く気づきたかったという気持ちとの葛藤はまだしばらく続くだろう。
ただ今は“気づけたこと”に感謝しようと今は思うことにしている。私が置かれている環境が異様であることを気づかせてくれた人に感謝し、これから出来ることに目を向けて生きていこうと改めて決意した。
自分の中の『人を裁く傾向』に気づき、やめようと思えたことはこれからに繋がると信じたい。他人を裁くとき、自分も裁かれるんだという事実を忘れないように。
今私が出来ることの一つだ。
今も暗闇にいるように感じている人、組織を抜けたのに地獄にいるかのように感じている人、籠の中から自由になったと感じている人。
その方々とつながりながら自分の気持ちを整理しつつ、もう少し自分の考えやこれまでの経験を発信していこうと思う。
いつの日か、完全に呪縛を払いのけることができる日まで。
そして私の“言の葉”が、誰かの力になることを願って。
★
私は虐待を受けている。
姉弟の中でいち早くそのことに気づいたのは妹だった。
母親からの『懲らしめ』の基本は、ゴムホースや布団たたきなどでお尻を叩かれるものだった。
あとは押し入れに閉じ込めたり、体をつねったりといった(今思えば)体罰にあたる『懲らしめ』や、
「エホバと親を悲しませた悪い子」といった言葉で責め立てる精神的な『懲らしめ』もあった。
今思えば、日常が懲らしめのオンパレードだったんだとわかるが、
私がそれに気づいたのは恥ずかしながらここ数年のことだ。
なぜ妹が一番早く気づき、私より10年以上も前に離れる選択ができたのか。
ちょうど両親の離婚で物理的に母親から離れることを選んだという周りの状況もあったが、
それ以上の私と彼女との決定的な違いがあった。
その『違い』の前に。
JW二世がこの世の様々な”娯楽”を禁じられている事実を知っている人も多いと思うが、
私と妹はその禁忌とされている”娯楽”を密かに楽しんでいた。
漫画、小説を密かに購入したり(お小遣いがない中、悪知恵を働かせて捻出したお金だった)、
自分たちで漫画を描いたり小説を書いたりしていた。
(時折バレてヒステリックに叱責されて捨てられ、また購入し・・・の繰り返しで懲りなかった。隠し方も段々巧妙になっていった)
恋愛や暴力表現のあるものなど、様々なジャンルの漫画や小説を密かに楽しんでいたが、
私と彼女の楽しみ方には少し違う視点があったような気がする。
その『楽しみ方』こそ、私と彼女の違い。
私はそれをあくまでフィクションとして読み、感情移入することも自分が置かれている状況とリンクさせることもなかった。
彼女は、読んだ物語と自分の置かれている状況を比較分析し違和感に気づいた。
自分の周囲はおかしい、と。
妹が買ってきた漫画の中で、今でいう”毒親”のもとで生活の全てを支配され人格や存在を否定され、病んでしまっている女の子を主人公にしたものがあった。
私はそれを読んだ際に『こんな親がいたら確かに病む人もいるのかもな』と思っただけだった半面、妹は自分の状況と重ね合わせ『私も彼女と同じだ』と感じた。
生活する上での細かいところまで決められ管理され、
自分の思い通りにいかなかったら子供を“欠陥品”とでもいうように心身ともに攻撃する親を物語を読んでも、
それを自分の母親とリンクさせることができなかった。
JWの二世の中にも、私と同じように感じている方もいるのではないかと思う。故に自分が置かれている状況が、異常であることに気づけないまま苦しんでいる人もいるのではないかと思う。
勿論、それだけではないと思う。
ただ確かなのは、妹と私には大きな違いがあったこと。
決定的な違いがありながら、それでも結論潜在的には”同じ”だったということ。
『何かがおかしい』その違和感を自覚するのが早かったか遅かったかの違いだと思う。
そもそも比較対象がなければ、自分が幸せなのか不幸なのか、他からどう見られているかを知ることはできない。
例えばブラック企業しか知らない人、教師を一人しか知らない人、そしてJWの世界しか知らない人。
ブラック企業しか知らない人は「有給?そんなの名前だけの制度だよ。取るヤツ馬鹿だよ」と言い、
体罰暴言ばかりの教師しか知らない人は「私のためを思って厳しくしてくれるのだ」と言い、
一つの(JWの)世界しか知らない人は「私たちこそ正しい」と信じて疑わない。
そういう傾向があると感じる。
もちろん、上記は他からの情報を遮断され、『それしかしらない、もしくはそれが正だと思い込んでいる』人という前提がある。
JWはそれに近いと私は思っている。
一世は『世』を知っていても、JWの教えに染まるにつれ“JWの世界”にこれまでの常識が無きものにされるように見えた。
二世は“JWの世界”以外から遮断され、『世』の情報に近づくことを阻害される。これは私の体験から。
違和感を覚えることができる人もいるが、多くの人は違和感を押し殺し、無理やり納得させようとする。もしくは表立って言う事はしない。または、心の底から組織を信頼し疑う事を知らない。
『異変にそもそも気づけない』人と、『異変に気付いても声をあげられない人』がいる。
もしくは『声をあげてもねじ伏せられ、無かったことにされる』。
それが私が見たJWの現状だった。
『異変にそもそも気づけない』人に気づきを与えるのはかなりパワーが必要なことが多い。
『異変に気付いても声をあげられない人』にあと一歩踏み出すために手を差し出すことも、困難なことが多い。
『辞めたらいいのに』と言うのと実行するのとでは、心身共に割かなければならないパワーが恐ろしい程違う。行動出来るかどうかはその人だけの問題ではなく、その時の状況などにも大きく左右されるからだ。言うは易く行うは難しである。
私はJWとして築き上げてきた自分の信仰や友と呼ばれた人たちを捨てることができた。
妹も、弟の一人も『世』に出て幸せになれた。
JWにいて幸せな人はそれでいいと思うが、そうでない人たちもしくはJWしか知らない人には
一度でもいいから、自分の人生を選ぶチャンスがあればいいと願ってやまない。
★
審理委員会ではないが『聴聞会(記憶が正しければ)』を受けた出来事について覚えている限り残そうと思う。
(受けた、でいいのかな?呼び出された、が正解?)
当時の彼氏(JW)と付き合っている件についての呼び出しだった。
当時私10代半ば、元彼20代半ば。元彼と母親の関係がバレたが故に芋づる式に明るみに出たものだった。
学校帰りに突然母親が迎えに来て「長老が話聞きたいんだって」と訳が分からないまま王国会館へ連行。
第二会場に入ると、昔からお世話になっていた同じ会衆の長老1人と、どこの誰か分からない男性(一瞬にして兄弟と認識した)が1人。
聞かれ始めたのは、初カレとの関係性について。
根掘り葉掘り色々聞かれたが、覚えているのは、初対面の誰だか分からない「兄弟」の質問。
補足として言っておくと、初カレとは婚前交渉は全くなくキスもした事がない。唯一恋人らしい?(そうでもないけど)ことをしたのはハグだ。
「何回くらいしましたか?」「…2回くらいかと」という超どうでも いいやり取りの後に(ハグだよ?ハグですよ?www)そのハグについて『「例えば」と前置きしてこう聞いてきた。
「駐車場で1組のカップルが抱き合っていたとしましょう。これを見たらどう思いますか?」
疑わないでください、本当にそう聞いてきたんです。
私は一瞬「え、私は何を聞かれているんだ…?」と混乱しながらも「時と場合によると思います」と返した。
だってそうでしょ?夫婦かもしれないし、婚約しているかも。JWの教義的に言えば“問題ない”関係性の人って可能性だってあり得るじゃん??と結論付けての回答だった。
そう答えた時のその兄弟の顔が面白くなさそうに歪んだのを今でも覚えている。反省していないとさえ映っただろう。
しかしその回答でいわゆる“裁判”の処分が決まった訳ではないと思う。
なぜなら「では、決定を…」と顔なじみの方の長老がおもむろに胸ポケットから手帳を出し、何枚かめくってから「割り当ての剥奪…etc」と“判決”を言い始めたから。
この時間は『既に決まっていた決定を伝えただけの会』だった。私の話を聞く前に既に処分は決まっていたのだ。
私はその判決に関しても「ああ、そうですか」という感情しかなかったし実際「わかりました」と淡々と返しただけだった。
取り乱したり許しを乞うたり悲しんだり動揺したりする人が多いという中、私の感情は凍っていた。否、多分それで自分の心を守ろうとしていたんだと思う。
理不尽だと思う反面、心のどこかで「どうせ私の言い分なんて聞かないくせに」という気持ちがあった。今考えれば、すでに色々なことを諦めていたのかもしれない。
どんなことより、私を小さいことから知っていて孫のようにかわいがってくれた長老から、謂れのない“断罪”を受けたのが悲しかったのもある。
その長老からしたら、孫が悪の道に走ってしまった、という感覚だったのかもしれないが。
私からしたら、長老に対する不信感を大きくさせる原因の一つとなった。
今でも聴聞会の光景は蘇るし、腸は煮えくり返る。ただあれがあるからこそ、二度と戻るまいと思う。『戻るものか』という動機のひとつではあるけれど。
それはともあれ、当時10代半ばの私に恋心を抱いた元彼はなかなかズレてるけど、その元カレを寝盗った母親(当時30代半ば)はだいぶヤバいなぁ。
★
まず、時系列で書き残そうかと。
2週間~1ヶ月前だったと記憶しているが、妹から「チビ(末弟:現役JW)から連絡あってさ。久々に話ししたいから長男弟(排斥)の連絡先教えてって言われたんだよね。一応長男弟にも許可取って教えたけど、なんだろうね」と報告が。その時は「へー、そうなんだ。母親の指示でお金せびられたりしないといいけどね」くらいに思っていた。
そんなことがあった事すら忘れそうになっていた今日この頃「末弟の件で相談が」と妹から連絡あって話を聞いた。
すると長男弟から「突然〇〇(昔同じ会衆にいた長老)から連絡が来た。もしかして末弟が自分の連絡先を教えたのか?個人情報にうるさいこのご時世、知恵が浅い子供から情報を聞き出すなんて非常識すぎないか?」と怒りの電話があったそうだ。
(因みに、気になって「で、末弟から長男弟には連絡あったの?」て聞いたら「無いらしいよ」とのことでした)
確かに、JWは特に組織内の個人情報にはかなり緩かったと記憶してる。
まだ籍を置いていた時、突然知らない番号から電話がかかってきて取ったら「●●兄弟から聞きました。ところで~」ということが多かった。組織内はいいんじゃない、みんな兄弟だし、と認識している人が多いように感じていたことを思い出した(あくまで主観)。
続いて長男弟は「そういうのはよくないと俺が伝えてもいいけど、強く当たりそうだから一旦●(妹)に確認したほうがいいと思って」と連絡してきたそうだ。長男弟も責任ある立場でかなり忙しいからか(JWから接触あったら忙しくなくても)、ちょっとイライラしている感じだったらしい。
長男弟も妹も10年近く末弟と話しておらず妹も「自分もキツくしか言えそうにない。もしかしたらコトノハから言ってもらった方がいいかもと思って相談に来た」とのことだった。
確かに母親のところから飛び出した数年前まで(まだ数年なんだな…)ずっと一緒だったし末弟の事は私がよく知っている。だからどこまで伝わるかも含めて私が連絡してみる事した。
やり取りはこんな感じ。
私 『卒業おめでとう。4月から新社会人だね。いっぱい学ぶんだよ~!そう言えば長男弟の連絡先って誰かに教えた?』
末『教えたよ~』
私『誰かに聞くようにお願いされた感じ?』
末『うん、長男弟と同じ県にいる長老のT兄弟に』
私『どんな感じで聞かれた?』
末『ロナで直接会えないからメールしたい、だから連絡とれそうだったら教えてと言われたよ』
そのうえで、下記を伝えた。
・今後誰かの連絡先を教えてほしいとお願いされたら、いったん本人に連絡先教えていいか聞くいてほしい
・君はこれから社会に出て色々な人と関わっていく。ロジカルな考え方ができる君だから理解してくれると思っているし、社会の一般常識を覚えてほしいからしんどい内容かもしれないけど聞いてほしい
・本人の許可なく他人に連絡先(個人が特定できる情報)を教えるのは「個人情報の漏洩」になる
・個人情報を持ち出して逮捕される社員がいたりと今は個人情報保護は厳しくなっている
・末弟からT兄弟に情報が漏れたのは個人情報の漏洩になる
・君に悪意がないのは理解しているが、一般社会では許されない
・私は部署をまとめる立場にあるけど、部下がそういうことをしたらすぐ指導するしその人へを信頼することは難しくなる
・T兄弟が末弟に「長男弟の連絡先教えて」といったのはあなたに悪いことさせたのと同じ←個人的にはここを認識してほしかった
・君の信頼がなくなるのは嫌なので今後気を付けてほしい
本当は、妹や長男弟がどういう思いで私に相談したかを含めて伝えたいことはたくさんあったが、
(長男弟に連絡しなかったのは、忙しそうに対応されたからとのこと。どこまで本当かは不明)
「そうだね、これから気を付ける」という素直な反応だったので、伝えたい事は半分程度のみ伝え、あとは他愛無い話で終えた。
「個人情報の取り扱いに気を付ける必要性」は伝わったと思う反面「組織の人間同士の情報のやり取りがなぜダメなのか?」が伝わったからは本当に微妙だ。何となく、伝わっていない気もする。
私は教理にどっぷり浸かっていた時は「世の人は惑わそうとしてそんな事を言うんだ。世の人の言う事は真実ではない」くらい思っていたため、末弟の事をどうこう言えない。
若さ故、無知故の行動だから、末弟を強く責める気持ちはない。ただ末弟に長男弟の連絡先を確認させた長老には強い怒りを感じた。知恵のない若者を動かし個人情報を聞き出すなんて、なんて非常識なんだろう。なんて危機管理がなっていないんだろうと感じた。
確かにJWは個人情報に対する意識がとても薄い人が多かった。それが「世の人」との間でも線引きができていない気がする。情報を他人に(同意なく)渡すことがどういう結果をもたらすのかを理解していない。組織を離れた今だから分かることだが、自分の個人情報保護なんて概念は組織の中では無いも同然だった。
何度も言うが、今だからわかる。
これではとても「正直で信頼できる人」とは言えない。少なくと職場にこういう人がいたら私は信頼しない。
末弟が幸せなら宗教を辞めろとは言わない。ただ、嫌でも「世」で働き生計を立てていかなければならないのだから、最低限の一般常識は身につけてほしい。「世の人」になって気づいたが、JWが思うほど、「世の人」はJWを評価していない(真実に気づいてほしい彼らにはそれは通じない)。
私は社会に出て最初本当に苦労したし(新社会人がきっとこんな感じなんだなと思っていた)、まだまだ学ばなければならないことが多かった。学び始めたタイミングが遅かったから(遅すぎる事はないとは思っている。ただ、早ければ早いほどやはりいいと思う)もっと早くから学びたかったというl気持ちが無いわけではない。
少し話がずれた。
なんやかんや書いたが、やっと平穏を手に入れたんだ、 邪魔しないでほしい。彼らから全力で逃げているし、彼らに害をなすことがないよう(むしろ関わらないよう)徹底しているんだ。だから絡んでこないでほしい。そっとしておいてほしい。私は今が一番幸せだから放っておいてほしい。最終的にこれが私の本音かもしれない。
我が子のように世話し(それくらい年が離れている)愛した末弟だけど、私には今守りたい家族がいる。その平穏を守りたい。
もちろん問題はある。それは宗教を信奉していようがいまいが同じ。
どんな苦しいことがあっても、JWにいたときより、今が幸せなんだ。
本当に、この平穏を乱さないでほしい。
親への殺意。